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第5章-7 END ページ43
「つかさんずっと泣いとったで。悪い夢でも見たん?」
息が詰まって、私は静かに頬に手をやる。涙が渇いたような跡と、確かに頭がぼんやり、というかズキズキするし、きっと目も腫れている。
「ああ……うん。違う世界の私がさっき死んだの」
「そうかぁ。つかさん女神やもんなぁ」
優しく笑ったまま、兄貴は頷いた。
「せやけど、安心してな!魂はわいが、大事に大事に取っといたるから」
「…………ありがとう」
兄貴はびっくりしたように目を見開いたが、私には何に驚いているのか分からなかった。ただ兄貴の前に座って、目を閉じた。
――違う世界の『私たち』が、幸せでありますように。
Another World is END
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作者名:めいろ | 作成日時:2019年12月16日 22時