108.ご主人様のご機嫌 ページ35
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「ニノ、最近めっちゃ早く楽屋出てくよね(笑)」
「なんか調子いいみたいだし？(笑)」
そんな声を聞きながら楽屋のドアノブに手をかける。
二宮「可愛い家政婦さんが待っててくれるかもしんないんでね。」
別に調子がいいってわけでもないけど
こまちゃんとキスをしてから、少しばかり機嫌がいいのは本当で。
あんなことしたから、ちょっと距離を置かれるんじゃないかと心配したけど
ほぼ毎日律儀に来てくれているこまちゃん。
でもあの日以来、俺が遅くて会えない日が続いていたから
早めに終われた今日こそは、家で会えるんじゃないかって期待がマックスだった。
大野「な、名前ってホントにミタさんだっけ？」
櫻井「んなわけないでしょう(笑)」
松本「なんだっけ、相葉くん言ってたっけな…」
二宮「あれ、言ってなかったっけ？」
相葉さんが知ってるくらいだっけ。
まぁ、別にずっと「通称ミタさん」でも構わないんだけど。
相葉「あれ、ニノもう帰んの？」
二宮「あ、うん。」
トイレから戻ってきた相葉さんが半開きになってたドアからひょこっと顔を出して
お疲れ〜って肩を叩いて自分の荷物のほうに向かう。
相葉「そういや、この前さ帰りの車ん中からデート中っぽいこまちゃん見かけたよ。」
相葉さんが出て行こうとする俺にそう話しかけた時
向こうの方で「そうだ！こまちゃんだ！」なんてJの声が聞こえてきた。
思い出せてスッキリした様子なヤツと
そんな名前だったっけな〜なんて緩く微笑むヤツの横を通りすぎて相葉さんのそばに行った。
二宮「いつ？」
相葉「ん？えーと…マナブのロケ帰りの日。信号待ちで止まってたとき、横の歩道歩いてたの。手ぇ繋いで。」
二宮「…ふーん。」
相葉「信号待ちでいきなりキスしたのにはびっくりしたけど(笑)」
二宮「……………」
俺の顔色が変わったのか
相葉さんが「マズっ！」って顔をしてあたふたと言葉を探し始める。
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作者名：みおり
| 作成日時：2014年7月22日 17時
