77.割り込めない ページ4
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二宮「…同僚の彼は悩み聞いてくれなかったの？」
A「いえ、話してましたから…。それで一番悩んでる時にちょうど単身赴任の話が持ち上がって…」
二宮「うん。」
A「連れてはいけないけど、心配だからスッパリ会社は辞めて
好きな料理の学校にでも通って花嫁修業しながら待っててほしいって…」
二宮「…………」
A「あ、私がやりたいことも話してたから料理学校勧めてくれたと思うんですけど…」
二宮「……プロポーズ、じゃん。」
A「そ…なんですかね 。 」
ぽん！と一気に顔一面真っ赤になったこまちゃんがホントにホントに可愛い。
見えない彼氏が羨ましくて仕方なくて
はーー…ってでっかい溜め息が出てしまう。
こんなに話の進んだ、安定したカップルにアイドル二宮和也をもってしても
どうこうするのは無理なんじゃないかって思えてきた。
幸せになろうとしてる子を
割り込んでまでかっさらえないよなぁ…。
二宮「…そっかー…こまちゃん、結婚しちゃうのか…」
A「いや、まだそんな…口約束だけでまだなにもないですし。」
二宮「したい？結婚。」
A「……よくわかんないです。」
さっきまで頬を赤らめて照れていたのに
俺の質問に唇をきゅっと結んで
うーーん…と首を傾げながら言葉を濁した。
二宮「もし、だけど。別れたら俺んとこおいで。ウェルカムだから(笑)」
A「またまた…そういうこと言っちゃダメですって。」
二宮「本気だよー(笑)」
重くとられちゃひいちゃうかな…って思って
まるで本気じゃないって感じで笑ってこまちゃんの頭をポンポンしてやると
じわって涙を浮かべて見上げてきた。
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作者名：みおり
| 作成日時：2014年7月22日 17時
