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95.待てないみたい ページ22
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二宮「こまちゃん……」
A「…えっ、……や」
身体に巻き付けてた腕を解いて
両肩を掴んだ手に力をこめて床に押しつけると
仰向けになったこまちゃんを見下す形になる。
いつもと違う俺の雰囲気に気づいたこまちゃんが
手足をバタつかせて身を捩らせる。
A「に、二宮さん…っ」
二宮「こまちゃん、チューしたい。」
A「ダ、ダメですってば！///一日一回も、ほっぺたもおでこも、みんなダメ！」
二宮「もうそんなまどろっこしいことはしない。」
A「は……？」
二宮「したい時に、したい所にしたいだけする。」
A「……え、え？ちょっと待っ…て」
二宮「待ちません。」
俺もそんなに馬鹿力あるわけじゃないけど
所詮、女の子の力だ。
ぐっ、っと更に力をこめたら動けなくなって
目を開けたままゆっくりと近づけば
ギリギリまで俺を見つめていた目がぎゅーーっと瞑られる。
二宮「……そんなに瞼に力入れんなよ(笑)」
クスクス笑いながら瞼に数回触れた唇。
それを感じ取ったこまちゃんの目が再び開く。
二宮「生姜焼きと別れたら…って思ってたけど…ね？」
A「…………」
二宮「待てないみたいだわ、二宮さん。」
パチパチと瞬きを繰り返す目を間近で見つめながら
「好きだよ」ってひとこと呟いて
一番触れて見たかった部分にさらに近付いていった。
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作者名：みおり
| 作成日時：2014年7月22日 17時
