75.鼻くんくん ページ2
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マネ「…お誕生日ですもんね(笑)」
二宮「…まぁね？」
マネ「駒井さんと、直でやり取りしてるでしょ。」
二宮「……………」
…なんでこまちゃん相手だってわかんのさ。
エスパーか？
マネ「どうですか、『こまちゃん』は。」
二宮「……は？なに、なんのこと…」
マネ「いいんですよ、ある程度は耳に入ってますから。」
二宮「……………」
まだやましいことはなーんにもないけど。
なーんかなー…。
マネ「…二宮さんて、いっっつも女性関係華やかじゃないですかー…」
二宮「…………」←なんも言えない。
マネ「ちょっと落ち着いてもらえたらなー…ってのがね、こっち側にもあるんですよ。」
二宮「見境なしに手ぇ出してるわけじゃないよ。」
マネージャー「確かに言い寄られて、ってのも多いんでしょうけど。
結婚は実際のところ厳しいんですが…お付き合いする分には我々も業界人より一般の方の方が助かります、いろいろと。」
毎回大変なんですよーって言いながらハンドルを切ってマンションの地下駐車場に入ってく。
…確かに
業界人同士だとバレた時にスポンサーやら番組共演NGになったりやら…
メンドクサイと思うことがかなり多い。
実際、かなり迷惑をかけているのは重々わかっている。
スケジュール組むのもスポンサーに謝るのも事務所の人間なんだから
俺のために頭下げてくれてんのも、よくわかってるつもりだ。
マネ「お疲れさまでした。」
車が停車してから明日の迎えの時間なんかの連絡を始める。
マネ「明日の迎えは…？」
二宮「６時！」
マネ「その通りです。撮影もあと少しですし、よろしくお願いします。」
マネージャーに手を振って自分の家まで歩いてく。
鍵を開けた途端、ハンバーグのいい匂いがして靴を脱いで一直線にリビングに向かった。
二宮「ただいま！」
A「…びっくりした〜…おかえりなさい(笑)」
あぁいい匂い。
なんだかこまちゃんまでいい匂いがする。
A「……二宮さん…鼻くんくんすごいですね(笑)」
二宮「あまりにもいい匂いなもんで。」
A「手、洗ってきてください(笑)」
二宮「はーい。」
いい匂いもだけどさ。
俺のためにこまちゃんが待っててくれてんのもかなりテンションが上がる。
あと数時間しかない誕生日だけど
こまちゃんと二人でのんびりと過ごせそうで嬉しいな。
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作者名：みおり
| 作成日時：2014年7月22日 17時
