20 ページ22
･
ル「ケイミィィィィィ!!」
ルフィはそう言いながらひたすらに階段を
下っていった。
『…ルフィ…久しぶりにあったと思ったら…』
私はそんなことを呟きながらその騒動を
眺め続ける。
「きゃぁぁぁぁあ!!腕が…腕が!!魚人よ!!」
客席にいた1人の女貴族がそう叫んだ。
よく見てみるとルフィを抑えてた魚人の男の
横腹あたりから腕が合計4本生えてきていた。
1人が叫んだせいか、周りの貴族たちも
「気持ち悪い魚人!!」「なんで魚人がここに!!」
「タコの化け物!!」
と…そんな差別をするような声が
男の魚人に向けられた。
っ…。
見てられない…。
ルフィはそんなことお構い無しに階段を
下っていく。
私は隣にいたペンギンくんの腕にしがみつき、
自身の体の震えを抑える
…昔のことを思い出して…つい体が…。
そんな私に気づいたペンギンくんは私の
背中をトントンと優しいリズムで叩いてくれた。
･
シャボンディ…ここは魚人たちを差別する国。
こんな国だったなんて…私は知らなかった
…苦しんでいる人達がいるのに
私は…。
･
ﾊﾞｷｭﾝ
『？！』
その鈍い音と共に、先程の男の魚人が
階段を転げ落ちていった。
撃たれた…の…？
拳銃を持っていたのは…
天竜人。
私は何故か自然と目から涙がこぼれ落ちた。
今日初めて見て、名前も知らない魚人のことで
私は…涙を流していた。
･
ペ「おい!!アナ!!大丈夫か?!」
そんな彼の言葉さえ私の耳には…うまく
伝わってこなかった。
私はただその場で紅く光り輝いたルビーの
涙を流し続けていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 347人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さよ - 鳥は歌い花は咲き誇る...サンズ？ (2019年12月26日 23時) (
レス) id: 8a9f06b049 (このIDを非表示/違反報告)
ミオピ(プロフ) - ぴのさん» そうですね…短編集にして出してみようか考えてみます。リクエストとか募集してみてもいいかもですね… (2019年10月7日 22時) (レス) id: e6f11384bf (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - めっちゃ好きです。良ければR版もみたいな……なんて思ってます。もちろん作者様が18歳以下だったら無視して貰って構いません。 (2019年10月5日 10時) (レス) id: 5f84d6c253 (このIDを非表示/違反報告)
半分ニートガール - この作品好きです！更新頑張ってください！ (2019年9月23日 15時) (レス) id: 94956eabef (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミオピ | 作成日時：2019年9月13日 3時
