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過去
ドが五つは付くくらいの田舎の貧乏な家の生まれだった。
父は遠い昔に事故死して顔も知らない。母は不治の病で床に臥している。
だが、母はまるで貴族のように上品であり、小さい頃からいつか都会に出る時のために礼儀作法を習っていた。
母の薬代も出す事ができない程の貧乏で、食事もまともに摂れない。
このままでは2人共々纏めて死んでしまう為、どうしてもお金を稼がなくてはいけなく、上京するしか無かった。
母の看病はしたくても出来なかった。
最後、家を出る直前に母さんが震える手で渡したのは、この時の為に貯めに貯めてきた上質な外国製のチョーカー。
結局それは形見になってしまい、それを知ったのも、浅草で探偵業をやっている母方の親戚からである。
上京する事になったのは十五歳の頃。母の死を知ったのはその四ヶ月後で、最期の母の顔を見る事も無かった、漸く仕事が落ち着いたかと思い実家へ出向いたものの維持費すら残っておらず既に家は取り壊されており、母の墓場は近所の公共集合墓地だった。

浪漫探偵に移籍する前は上京先の浅草で母の親戚が社長をしている小さな探偵事務所の雑用バイトとして働いていた。その時に半ば冗談で当時浅草を騒がせていた連続殺人犯の正体を推理した結果、なんと的中していたのだ。
結果、探偵でもなんでもない司が、自分の事務所の探偵達よりも早く、しかも単独で犯人を推理し、逮捕した事でそれから周囲には天才名探偵と勘違いされる事になる。その知らせは浪漫探偵にも伝わり、雑用係から一転、探偵としての移籍が決まった。その時の一之瀬の年齢は18歳、浪漫探偵での勤務歴は1年。

関わった事件
本音は、あまり頭を働かさなくて良い癒し事件を担当したいが、その肩書きもあり毎回担当させられるのは凶悪殺人鬼の事件だったりする。
大体身近に頭の働く探偵がいたおかげで事件が解決できたようなものだと思っている。
事件が解決するたびに、一之瀬の自信とメンタルがすり減るのも事実。





偶然

◆関係→←◇追記



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作者名: | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/Koutyamint2/  
作成日時:2022年8月9日 8時

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