見えない子11 ページ13
みおside
暗かったまぶたの裏側に少しの光が差し込んだ。
……朝、かな…？
ぼんやりとしたままだったが暖かいものに包まれているのがわかる。
？「えっ〜と、これは起きたのかな…？」
？「どうだろうね、マンちゃんわかる？」
？「ペ神も分からないなら俺も分からないめぅ」
……？
遠くから少し話し声がして近づく気配がする。
起きている、そう伝えたくても人と話すことは許されていない。
私は少し体を起こして手を動かして伝える。
この国に手話文化があるかは分からないけど…伝える手段がこれ以外に分からない。
まだ幸せだった時に覚えた手話だからやると少し懐かしくなる。
？「おはようございます、って言ってるね」
どうやら伝わったようだ。良かった……。
？「喋れないめぅ？」
？「いやぁ、喉に異常はなかったから…予想通りのことなんじゃない？」
喋れない、と言われたことにすごく罪悪感が湧く。
喋れる、喋りたい。
けど、怒られないのかな。
異常がないのに喋らないのはダメだよね……
「話、し…できます､」
最低限だけなら、少しだけなら…
「あ、の。ここは、どこ、ですか？」
私が声を出すと3人の声はさっきよりも大きくなった。
やっぱりダメだった……？
？「わぁ、可愛い声めぅ！いいなぁ」
？「ここは医務室だよ〜」
？｢君のことを少しだけ聞きたいんだけど、良いかな？｣
……え？
この人たちは私が声を出しても怒らないの…？
私が知ってる人達じゃないんだ。
あの人は…声を聞いたら吐き気がするって言ってたのに…大丈夫なのかな…？
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霧火(プロフ) - ヒトさん» ありがとうございます！これからも頑張ります(」・ω・)ｵｯｽ (2020年9月30日 7時) (
レス) id: 2b4be9d48e (このIDを非表示/違反報告)
ヒト - 最高です。更新頑張ってください。 (2020年9月30日 6時) (レス) id: fb5383e1c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霧火 | 作成日時：2020年9月22日 20時
