見えない子10 ページ11
みおside (軽い暴言あり、注意)
物心着いた時は幸せだったと思う。
3食ご飯が食べれて
お風呂にも入れて
人と話すことも許された。
私を買ってくれた人はいつも言っていた。
「みおの瞳は綺麗だな。俺の自慢だ。」と。
しかし、その幸せは一つのミスで壊れていった。
私の目が突然開かなくなった。
目の前に広がるのは永遠の黒色で、何も見えなくなってしまった。
見えなくなったことで人の感情や行動により敏感になった。
原因なんてわからなかった。
ただ、確実にその時から私への扱いは変わってしまった。
3日に1度だけ残り飯が床に置かれ
地下に足枷で繋げられて
人と話すことを許されなくなった。
買ってくれたあの人のことは主人様と呼ぶようになり
毎日毎日罵られた。
そして、主人様は言った。
「目の見えていないお前には1円ほどの価値も存在しない。」と。
その時から私は痛み、憎しみのようなものを感じなくなった。
暴力を振るわれても悲しくなることが無くなった。
価値がないんだ。 仕方がない。
目が見えないことにも慣れてしまった。
どのくらいそのように過ごしたかは分からない。けどやがて新しい人を買ったと聞かされた。
私は用済み。要らなくなった。
そんな絶望の中主人様は言った。
「こいつを殺せば居場所を与えてやる。」と。
一枚の写真が貼られた紙。
グルッペン·フューラーと書かれた横に綺麗な金色の髪の毛をした男。
写真は見えなかったけど、そんなことを言ってしまったらまた殴られる。
失敗したら居場所はない。
私はもう、いらない
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霧火(プロフ) - ヒトさん» ありがとうございます！これからも頑張ります(」・ω・)ｵｯｽ (2020年9月30日 7時) (
レス) id: 2b4be9d48e (このIDを非表示/違反報告)
ヒト - 最高です。更新頑張ってください。 (2020年9月30日 6時) (レス) id: fb5383e1c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霧火 | 作成日時：2020年9月22日 20時
