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黒side
ジェ「しんたろー、お前汗すごいままソファに座るなよー」
慎「んぁ?あー...ごめんごめん!!シャワー行くっ」
ジェ「大丈夫!?」
ソファから立ち上がった瞬間ふらついた慎太郎を慌てて、ジェシーが支える。
めっずらし
慎「へへっ、頑張りすぎちゃったかなぁ?ありがとジェシー。シャワー行ってくんねー」
すぐに自分で姿勢を持ち直して、手をひらひらさせながらシャワーへ向かう慎太郎は右に左にフラフラしていた。
...なんかおかしい。
慎太郎は体力めちゃくちゃあるし、2回公演でもへばっているところなんて滅多にない。
へばっているのを見たのはまだ慎太郎が10代で、今よりずっと涙脆くて「慎ちゃん」って呼びたくなるような頃。
今も「慎ちゃん」の呼び名が似合う見た目だけど。
あの時確か慎太郎は怪我をしててそのせいで発熱してて...
あ!?
北「ねぇ!慎太郎熱くなかった?!」
ジェ「んー?確かに...なんか火照ってた?」
北「あいつ、熱あんじゃん!!」
ジェ「え?!ちょっと待って!北斗だけで話進めんなよぉ!」
むすくれているジェシーをほっといて、頭の中で色んなことを考える。
そういや、ライブ中あんまり歩かなかったな?
とか。
汗の量半端なかったな。
とか。
MC中、座ってばかりいたな。
とか。
公演後、すぐシャワー行かないの変だな。
とか。
北「わかりやす!!」
なんで今まで俺ら気づかなかったんだろう。
まぁ、ライブ中はゾーン入っちゃってるからね...仕方ないけど。
大「ねー、慎太郎大丈夫なの?」
上半身裸のままタオルを首にかけた状態で戻ってきた京本は、なんてこともないように慎太郎を心配する言葉を放った。
まさかっ!
勢いよく抱きつきたくなる気持ちをグッと押さえ込んでよ?
ゆっくりと1度頷く。
北「京本も気づいた?」
大「北斗も気づいたんだ。慎太郎どっか怪我してんね」
大きいアーモンド型の目を見開いて嬉しそうな京本。
この人もわかりやすいな。
大「ジェシー、樹起こしてくれない?んで、こーち、風呂長ぇからちょっと呼んでくるわ。慎太郎が帰って来ないうちに話し合お。」
ジェシーが樹のことを必死に揺さぶりに行って、京本はふらふら怠そうに部屋を出ていく。
だるそうに''みせて''出ていった。
慎太郎のこと心配なんだな。
わかる。めっちゃ分かるよ。
なんかさぁ...普段俺らのことをいっぱい心配してくれる慎太郎が具合悪いとか元気ないとかだとさ、むず痒くなるくらい心配する自分がいんのよ。
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作者名：みかん
| 作成日時：2023年11月4日 22時
