その魔女、知り合いです

やべ… ページ6

「そ…そんな見つめないでもらって…」
Aは今にも泣き出しそうな顔で呟いた。

「んで、結局のところどうなの？早くしてよー！」
「そうだ、早く教えろ。時間が勿体ないだろ。」
キラーとエラーが文句を言い始めた。ナイトメアはそんな二人を気にせずにAの顔の近くまで来てまた問いかけた。
「ニンゲンか、モンスターか。」
「…モ、モンスター…………」
ナイトメアが問いかけたと同時にAはため息をつき自身の正体を明かした。

「え」
「えっ」
「は」
「ふーん」
「…」
「え、分かるでしょ…」
闇auには驚愕するもの、興味ないもの、当然のような顔をするもので別れた。
どうやらクロスはAの正体を知っていたようだ。

「クロスあんた分かってたんなら早く言えばよかったのに…」
Aの顔は大きく変わり呆れた、とでも言うように目を細めている。

「本人の口から聞いた方が美味しいじゃないですか」
ニッコリと笑うクロスにこの場にいる全員がこう思った。
((((((性格悪…))))))

真顔に変わったクロスは先程言った言葉をもう一度繰り返した。
「ということで、Aさん、うちの家政婦になれますよね？」

もう逃げ道のないAはいかにも絶望という言葉が似合う顔をしていった。
「はい…」

交渉成立と、いうわけだ。

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