【ツイステ】オクタヴィネルに愛される7《逆ハー》 (ページ31)

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331話空っぽの瞳ページ31

ジェイドside

オクタヴィネル寮の生徒が血相を変えて僕たちに助けを求めに来た。

ｵｸﾀ｢Aさんが、Aさんが殺される。助けてください！！！｣

そしてその生徒に話を聞き、ゲストルームへ急いだ。

凍りついた部屋でAさんを見つけた時

彼女は氷よりも冷たい目で僕たちを睨んだ。

僕達だと気づくと慌てて微笑む彼女。

その部屋には血が飛び散り、白目を向いて倒れる人達の姿。

異様な光景だ。

Aさんが、やったのか……？

何があったのか分からないまま

Aさんは立ち尽くし無言になった。

貴｢ははっ…。｣

突然嘲るように笑ったAさんに違和感を感じ声をかける

ｼﾞｪｲﾄﾞ｢…Aさん？

手当するのでこちらへ……｣

貴｢要らない。｣

ﾌﾛｲﾄﾞ｢Aっ！！｣

貴｢もう要らないよ。｣

冷たく吐かれたその言葉。

その目は空っぽで、そこにはもう何も写っていなかった

そんなAさんに思わず言葉を失う僕たち。

ﾊﾞﾀﾝ…そのまま出ていくAさん

彼女の名前を呼ばなきゃ行けないのに、

声を奪われた人魚姫の様に言葉が出ない

追いかけなきゃ行けないのに

足は凍りついたように動かない

立ち尽くした僕達は誰一人、彼女を追いかけることは出来なかった。