75話 助けを呼ぶ声 ページ25
アズールside
タオルを手に脱衣所へ向かった。
その時だった。
｢…………て…………｣
お風呂の中から何か聞こえた気がした。
ｱｽﾞ-ﾙ｢……Aさん……？｣
貴｢………たすけて………アズール…………っ…！…｣
はっきり聞こえた。彼女が僕に助けを求める声が。
ｱｽﾞ-ﾙ｢Aさん！！！っ……！！｣
ドアを開け浴室に入り込めば倒れているAさんを見つける
ｱｽﾞ-ﾙ｢……っ……！！！｣
裸に戸惑うもそれどころじゃない。
急ぎ抱き抱え介抱する。
呼吸が乱れている。
過呼吸か……？
何か袋か何かを探しに行かなくては……
そう思い立ち上がろうとした時、
貴｢はぁっ…はぁっ……っ行かないで………っ…お願い…｣
彼女に腕を掴まれた。
いつもの彼女じゃない
弱体化と魔法封じの薬を掛けられたと言っていましたが、
心まで弱くなるなんて……。
ですがこのままじゃ……。
いや、
一つだけ残っている選択肢。
ｱｽﾞ-ﾙ｢……すみません……｣
彼女の顎を指で押さえ無理やり口を開く
貴｢ん……っ！！｣
触れ合う2人の唇。
逃がさないように後頭部を手で押さえる。
僕の肺を伝って呼吸をする
貴｢っ………ふ………。｣
徐々に落ち着きを取り戻したAさんを見て、触れ合っていた唇を離す
貴｢っは…………。｣
ｱｽﾞ-ﾙ｢…すみません…。助けるためとはいえ、僕とこんな事させてしまって……本当にどう謝罪したらいいか………｣
貴｢…ううん。助けてくれてありがとう……。
そばにいてくれて、ありがとう……。｣
顔を赤らめながらそう言うAさんは可愛かった。
ｱｽﾞ-ﾙ｢はぁ……とりあえず服きてください……。｣
服を着終えた彼女を部屋に送る。
貴｢ねぇアズール……2人には私のこと言わないで。
こんな弱い姿は見せたくないの。｣
ｱｽﾞ-ﾙ｢ですが……｣
貴｢お願い……。｣
そんな頼まれたら断れないじゃないですか……。
ｱｽﾞ-ﾙ｢分かりました。その代わり、対価として、今日のラウンジの方は休んでください。
ちゃんと体を治して、元気になってからもどってきてくださいね。｣
貴｢アズール……ありがとう。｣
切なげに笑うAさん。
貴方が助けを呼ぶのならば、僕は何をしてでも助けますよ。
いつか、話してくれますよね。
貴方のその辛い顔の理由を。
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かく。@スカパレBsc(プロフ) - ヒスイさん» わ〜！ありがとうございます！！ｳﾚｼｲ♪ (2021年8月31日 9時) (
レス) id: 9bfc59222b (このIDを非表示/違反報告)
ヒスイ(プロフ) - かく。@スカパレBscさん» 嬉しいコメントありがとうございます！！実はクローバー家長女の話と3つ子のウツボの話を読ませていただいています！神作者様にお褒め頂き光栄です！励みにこれからも頑張ります！ (2021年8月30日 22時) (レス) id: a217f5439d (このIDを非表示/違反報告)
かく。@スカパレBsc(プロフ) - なんで................伸びないんだろ................こんなに好きなのに....................てかリーチ兄弟がめっっっちゃ可愛いですね！！！！書くの上手です！！！！(謎の上から乙)ホンッッッッット好きです！！！！頑張って下さい！！！ (2021年8月30日 21時) (レス) id: 7770b6a244 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒスイ | 作成日時：2021年8月4日 21時
