34話 違和感 ページ34
ジェイドside
アズールが出ていってAさんが頭を下げた。
貴｢ごめんね…迷惑かけて…。｣
こんな彼女を見たのは初めてだ。
ｼﾞｪｲﾄﾞ｢全く…心臓が止まるかと思いましたよ。
大体こんなになるまで魔法を使うなんて馬鹿なんですか！｣
貴｢ごめんなさい…。｣
しょんぼりとするAさん。
ブロットのこともあり、今はあまり強く言わない方がいいかもしれませんね。
ｼﾞｪｲﾄﾞ｢でも良かったです…。あなたたちが無事で…
僕の片割れを守ってくれてありがとうございます。｣
貴｢いいえ。守ってもらったのは私の方よ
フロイドがいなかったら私、きっとまた誰かを…っ。
…いや。なんでもないの。｣
何かを言いかけて辞めたAさんに違和感を感じた。
貴｢でも、嬉しい。そんなに心配して怒られたのは久しぶり。｣
ｼﾞｪｲﾄﾞ｢当たり前でしょう。｣
貴｢ありがとう…ジェイド。｣
そう切なげに笑うAさんはいつもの残虐な彼女の顔じゃなかった。
Aさん、貴方は一体何を背負ってるんですか…。
貴｢そういえば包帯、貴方が巻いてくれたの？｣
ｼﾞｪｲﾄﾞ｢…はい……。…1つ言い忘れていましたが、
その、治療の為とは言え、
…貴方の服を脱がせてしまいました。
安心してください。勿論責任は取りますよ。｣
貴｢大丈夫よ。裸ならば既に入学式の時クロウリーに見られたから。｣
ｼﾞｪｲﾄﾞ｢は……？｣
思わず口調が乱れる
貴｢だって海から急に陸に打ち上げられたんだの。
服なんて着てなくて当然でしょう？｣
……あの糞烏…縛って海に沈めてやりましょうかね。
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ヒスイ(プロフ) - 名無しさん» 感想ありがとうございます！嬉しいです(*^^*) (2022年9月5日 21時) (
レス) id: a217f5439d (このIDを非表示/違反報告)
名無し - とっても面白かったです!!思わず、顔がにやけてしまいました! (2022年7月23日 18時) (レス) @page50 id: 47c8a79880 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒスイ | 作成日時：2021年7月31日 0時
