10話 アズールside ページ10
洞窟内に木霊するのは彼女の悲鳴
耳を塞ぎたくなるそのなんとも言えない叫び声
そんな中僕は冷静に彼女の手を引き、鮫から逃れるため近くにあった横穴に逃げ込んだ。
真っ赤に染った水の中、必死に彼女を抱きしめる。
ｱｽﾞ-ﾙ｢A……！！死んじゃダメだ……
僕が助けるから、……契約して……｣
『ｲｯﾂ･ｱ･ﾃﾞｨ-ﾙ黄金の契約書
君を生かす代わりに僕に君の全てを頂戴……』
ｱｽﾞ-ﾙ｢さぁ、僕のためだけに生きて。
僕の手を取って……｣
貴｢う"……あずーる……｣
生に縋るように僕に手を伸ばす彼女
ふふ…これで、貴方は……。
契約が成立した時、魔法の力で彼女は光に包まれる
そして、光が戻った時、赤い水は消えて、
貴｢……どうして…これは……｣
驚く彼女の身体には、
尾鰭ではなく、人の足が付いていた。
貴｢！！！……う"っ！！｣
そして突然ぶくぶくと泡を吐き出しもがき出すA
あぁ、そうだった。もう彼女は人間の体になったのだから、水中で息が出来ないんだ。
ｱｽﾞ-ﾙ｢A、大丈夫。｣
苦しむ彼女の頬に手を当て、
…唇を奪った。
貴｢！！！……｣
突然の口付けに驚き退こうとするAの腰をさらに引き寄せ深くまで彼女を求めた。
貴｢…ん…………ぁ……っ！！……アズール……っ
あれ……息が…どうして…………｣
再び水中で呼吸が出来ることに疑問を浮べるA
ｱｽﾞ-ﾙ｢人魚のキスは、人間を水中で生かすことが出来る。
…A、貴方はもう、僕がいなければ生きていけないんですよ……。｣
その言葉を伝えればAはなんとも言えない表情をした。
それで察した。あぁ、これでもう、前のような2人には戻れないんだと、
だけど、それよりも優越感が上回る。
だって、これで貴方は僕だけのものになったんだって。
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ヒスイ(プロフ) - そーだだおさん» そーだ！！！ありがとう〜！！更新頑張るわ！ (2022年1月9日 20時) (
レス) id: a217f5439d (このIDを非表示/違反報告)
そーだだお(プロフ) - 通知欄へばりついて更新待ってるわ(一種の変質者) (2022年1月9日 20時) (レス) @page5 id: b62b3a7923 (このIDを非表示/違反報告)
ヒスイ(プロフ) - まろんたるとさん» まろんたるとぉぉぉありがとうー！！！嬉しいぞ！！ (2022年1月8日 21時) (レス) id: a217f5439d (このIDを非表示/違反報告)
まろんたると(プロフ) - 、、、陰から応援してるで⭐︎ (2022年1月8日 21時) (レス) @page4 id: 332fdff4d8 (このIDを非表示/違反報告)
ヒスイ(プロフ) - 玲華さん» 玲華さん！！いつもありがとうございます！！掛け持ちしてるので遅くなるかもしれませんが、がんばって書いていきます！！ (2022年1月8日 18時) (レス) id: a217f5439d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒスイ | 作成日時：2022年1月8日 18時
