14話 ページ14
君の背中を探す。
不器用で、優しい、大好きな君の背中を。
教室にも、職員室にも居ない…
屋上に登れば、見つけられるかも……。
そう思い階段を駆け上がる
バンッと屋上への扉を開けば、
その先に、君がいた。
貴「……見つけた……
煉獄……!!」
煉獄「A……っ!もう大丈夫なのか?!」
私を見るや否や心配そうに顔を歪める
貴「うん。平気。」
煉獄「すまない……。君を守ると約束したのに……。」
申し訳なさそうに頭を下げる煉獄に優しく微笑んで見せる
貴「顔上げて………守ってくれてたじゃないか。ずっと。」
煉獄「だが結果的に君を傷つけることになった…」
貴「でも、今こうしてここにいるだろ?」
煉獄「……結果オーライと言いたいのか……?」
貴「うん。だからありがとう……」
ニコッと笑えば少し照れたように煉獄も笑い返してくれる。
その太陽のような笑顔を見て思った。
やっぱりコイツが"好き"なんだと。
貴「ねぇ、私、」
『………お前が好きだ………』
その言葉を言う前に煉獄にぎゅっと抱き締められた
煉獄「…Aに伝えたいことがある。」
貴「へ、」
突然なことに驚く私。
煉獄の目は真っ直ぐに私を貫く
その目は、とても暖かい瞳だった。
更に私の心を溶かすんだ……
煉獄「……俺は君が好きだ。A……。
これからは隣でちゃんと守りたい……。
だから、……俺の番になってはくれないか?」
…私も……言おうと思っていたのに……。
でももちろん答えなんて決まってる。
貴「……煉獄、私もお前が好きだ……。」
31人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「煉獄杏寿郎」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ヒスイ(プロフ) - むつき。さん» むつき。様!ありがとうございます!嬉しいです!!頑張ります!! (2021年10月2日 9時) (レス) id: a217f5439d (このIDを非表示/違反報告)
むつき。(プロフ) - 初コメ失礼します。すごく素敵でした…その他作品も頑張ってください! (2021年10月2日 1時) (レス) @page15 id: da60582d52 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ヒスイ | 作成日時:2021年9月26日 14時