【ツイステ】お願いだから関わらないで【フロイド】

83話 ジェイドside ページ33

ジェイドside




そんなふたりを影から見守る僕とアズール



｢はぁ、やっと結ばれましたか。｣



やれやれとため息をつくアズール、言葉とは裏腹に嬉しそうな顔をしていた。




｢ふふ…ほんとですね。｣




僕がそう言えばアズールは複雑な顔で僕を見る




｢でも良かったんですかジェイド、お前もAさんの事を…。｣



｢アズール…。気づいていたんですか…。｣




｢えぇ、僕の弱点リストに入ってます。｣



｢ふふ…趣味が悪いですね本当…。

……僕は好きな人の辛い顔は見たくないんです。

彼女の幸せが僕の幸せなんです。｣




例え一生結ばれなくとも僕はAさんの幸せを願いますよ。




｢…ですが人魚は1人しか愛せない……。
なんなら初恋を忘れる薬でも作りましょうか？｣




｢いえ、忘れたくないんです…。
この想いはずっと僕だけのもの。｣



貴女がくれた大切な想い出を忘れようなんて、馬鹿のすることです。




｢全く、お前も相当だなジェイド…。｣



｢えぇ、彼女が好きすぎて、泡になってしまいそうです。｣


ここまで僕を乱してしまうなんて、本当に罪な人です。



そんな僕の肩にぽんと手を置くアズール。



｢…久々に食べ放題でも行きますか？｣



｢おや、アズールが珍しい。

ですが慰めならいりませんよ。

食べには行きます。｣



｢素直じゃないやつだ。｣



フロイド、必ず幸せにしてあげてください。


もし泣かせでもしたら、奪ってしまいますからね。

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