【鬼滅の刃】キメツ学園の愛され姫《逆ハー》

46時限目 過去編 ページ46

大型トラックにぶつかった車はガードレールに衝突



その衝撃でガードレールは壊れ、私たちの車は崖の下へと落ちる。



ﾊﾞｼｬｧｧｧﾝ!!




運がいいのか悪いのか、崖の下は海。



割れた窓から水が勢い良く侵入してくる



貴｢お父さん…｣



車の中が水で一杯になって、お父さんが手を伸ばしている。



シートベルトを外し、何とか車の外に脱出する。



赤く濁った水上には歪んだ夕日が見えて、誰かの叫ぶ声が聞こえる。



水上に手を伸ばすも、水を吸った着物は重く、父諸共下へ下へと引きずられる。



逢魔時、まるで魔物に足を引かれるかの様に



地獄のような空間に上から差し伸べられる手。



まるで地獄に差し伸べられたお釈迦様の手。



それを見た父は優しく笑ってそっと私を抱きしめた。



その瞬間上へ上へと押し上げられる身体。



それと真逆に沈んで行く父の姿。





貴｢お父さん…！！ダメ！！行かないで！！｣




叫びたくても声が出ない…。



そして私の視界はまるで水墨画の様に歪んで、



全てが、黒になった。




怖い…誰か…助けて…！！



孤独で、恐怖で死んでしまいたい。そう思った時だった。




｢戻ってこい！死ぬんじゃねぇぞ！A！！！｣




誰かのあたたかい声が聞こえた。


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大正コソコソ話


溺れたAを救おうと手を差し伸べてくれたまるでお釈迦様の手


実はお館様だったらしいですよ！

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