【鬼滅の刃】キメツ学園の愛され姫《逆ハー》

35時限目 ページ35

貴方side




時透君とゲームセンターを出てから、視線の先に、あの人がいた。





｢宇髄先生…。｣





私はその隣にいる人を見て思わず、持っていた荷物を床に落とした…。





あの時、先生の部屋にいた女の人だ…




…まだ続いていたんですね。





そんな考えの中、隣にいた時透君が先生に向かって走り出した




時透「宇髄先生！」



時透君の手にはいつの間にか、さっき私が落とした筈の荷物が握られていた。





だから、私は帰るにも帰れず、宇髄先生の方へ行くしかなかった。




先生はそんな私たちを見てニカッと笑った。




宇髄｢おう時透、A。デートか？ド派手に青春だな！｣




…なんとも思わないのね…。




私は感情を抑えるように時透君のジャケットをぎゅっと握った。




早く、この場から立ち去りたい。そんな思いを込めて…。




だけど、そんな願いも儚く散る。




女｢わぁ2人とも可愛い！天元の教え子？髪長いけど、男の子なのねー！綺麗ー！｣





そう言って時透君に伸された女の手。




宇髄先生に触れていたその手…。



何とも言えない感情に吐き気を催した、その時だった。





ﾊﾟｼｯ





時透｢触るな。｣





冷たくそう放った時透君は女の手を振り払った。





その態度に不機嫌になった女は





女｢何この子。やっぱ可愛くない。行こう天元｣





そう言って宇髄先生の手を引いて去っていった。

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