検索窓
今日:15 hit、昨日:13 hit、合計:236,730 hit

25時限目 ページ25

暫く探すもネックレスは見つからなかった。




諦めて帰ろうと門へ向かうと、時透君がそこに居た。




貴「あれ?時透君、まだ帰ってなかったんだ…」





時透「Aを待ってた。」





それは意外な返答だった。





貴「え!こんな暑い中待ってたの?」





時透「うん。暇だったから。
それと、これ。探していたんじゃない?」





時透君の手に光る銀色のネックレス。


それは私の探していた大切な宝物で。





貴「探してたの!ありがとう…!」





時透君からネックレスを受け取り、安堵するも


その安心は一瞬にして凍りついた。






時透「これ、宇髄先生から貰ったものだよね。」





貴「な、なんで、」




表情を何一つ変えずに淡々と話す時透君。



その目は確かに全てを見透していた。




時透「何となくわかるよ。先生と付き合ってた事も…。別れた原因も。

全部Aの顔に書いてあるから。

あの先生、昔から女癖悪かったもんね。

まだ好きなの?」




流石は将棋部…。心まで読めちゃうなんて…。



だけど、時透君の言葉に胸が痛む。




貴「…わからない…。許せないけど…嫌いじゃない。

それにこれ(ネックレス)は先生に関係なく、大事なものだから。」




それが考えた私の答え。だけどきっと少しだけ、心の奥に宇髄先生が居た気がした。





時透「そっか。じゃあ大切にしないとね。
さ、帰ろっか。」




私の複雑な心とは裏腹に時透君の返事は意外にも簡単なものだった。

26時限目 時透無一郎side→←24時限目



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (64 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
199人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

水上灯 - たんじろとねずこちゃん双子 (2022年11月16日 22時) (レス) @page2 id: 278a10c8d3 (このIDを非表示/違反報告)
ヒスイ(プロフ) - 実弥さん» コメントありがとうございます!はい!更新頑張ります!!応援嬉しいです! (2020年12月12日 21時) (レス) id: a217f5439d (このIDを非表示/違反報告)
実弥 - 更新ファイト! (2020年12月12日 19時) (レス) id: b8ee803632 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:♪ヒスイ&みよ♪ | 作成日時:2020年8月21日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。