【鬼滅の刃】キメツ学園の愛され姫７《逆ハー》

7-12時限目 ページ12

猗窩座が去ってから。



煉獄｢胡蝶達はどうした。｣



貴｢あの…なんかはぐれちゃって…。｣



煉獄｢迷子か！では落ち合うまで2人で観光しよう。｣



この年で迷子と言われるなんて恥ずかしい…



そんなことを考えていると手を繋がれた。



貴｢へ…？｣



煉獄｢はぐれるといけないだろう｣



貴｢は、恥ずかしいです！子供じゃないですから…！！｣



その手を外そうとすると



煉獄｢こら、またはぐれるぞ。｣



そう言ってもっと強く握られる。


だがその時先生の指が私の傷に触れた。



貴｢…痛っ…｣



伯治を助ける時に切れてたのを思い出した。…猗窩座に舐められたけど…



煉獄｢すまない…！！指を怪我しているのか？｣




それから近くの椅子に座り手当を受けた。


絆創膏を貼る煉獄先生。その顔が近い…


すると先生は何かに気づいたように顔を顰めた。



先生の暖かい手が首に触れる。



煉獄｢赤くなっている…さっきの少年に噛まれたのか？｣



貴｢…はい…。｣



あの時は本当に食べられるかと思った…。

野菜や肉の気持ちがわかった気がした…。



煉獄｢怖かったな…。｣



先生のその言葉に溶かされるように想いが溢れた。


貴｢怖かったです…。みんながいなくなったかと思えば、知らない土地に飛ばされるし、

戻ってきたかと思えば、知らない人に噛まれるし…。
怖かった…。｣



そんな私を優しく慰めてくれる煉獄先生。



煉獄｢すまない…A。だがもう大丈夫だ。君を離しはしない。｣



そう言って優しく抱きしめてくれる先生にただ甘えて泣いた。

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