【鬼滅の刃】キメツ学園の愛され姫７《逆ハー》

7-10時限目※ ページ10

※ちょい甘注意報※苦手な方は飛ばしてね※


貴方side



腕を引かれ知らない香りに包まれた。


暖かくて、どこか懐かしい香り…


今私は誰かに抱きしめられている。



｢探した。ずっとお前を。｣



その声に顔を上げるとそこには赤色の髪をした男がいた。


懐かしいようで知らない顔。だけど誰かに似ている気がする。




貴｢誰…？｣




私がそう問うとその男は悲しげな顔をした




｢お前も、覚えていないのか。｣




その言葉に何故だか胸が酷く締め付けられた。




貴｢貴方は誰なの。｣




｢俺の名前は、猗窩座。｣




猗窩座…。そうだ。この人は伯治似ているのだ。



ﾊｯ…伯治…。さっきのはなんだったの？白昼夢？



その時



貴｢…っ…｣



指先にピリッとした痛みを感じる



その痛みが私にあれは現実だと言っているような気がして…。




猗窩座｢怪我…してるのか？｣




眉を顰めるその男。




貴｢え…あ。はい。｣



猗窩座｢貸してみろ…｣



猗窩座は怪我した方の手を取り、



ﾊﾟｸｯ



私の指を咥えた。



貴｢え？！ちょっと…。｣




舌で優しく舐められる感覚…


擽ったい…




猗窩座｢お前の血は甘いな…相変わらず…。
癖になりそうだ…。もっと欲しい…。｣



そう言った猗窩座の整った顔が近づいてきて…



貴｢え…ちょ…やめ…｣




そしてその唇が首に触れた。




貴｢ん…は…ぁ…｣



甘く噛みつかれ力が抜ける



本当に食べられるのだろうか…



そう思ったその時だった。



｢Aに触れるな…。｣



猗窩座から離され誰かの背中に守られる。

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