【鬼滅の刃】君がため《短編集》2

時透無一郎 宇髄天元『時透君はからかいたい』4 ページ39

その時だった、誰かに手を引かれる。



｢何してんの。｣



明らかに不機嫌そうな声を放つその人は、



貴｢と、時透君…！｣



だけど宇髄先生も引かなくて、私を挟んで2人が睨み合う。



宇髄｢何って愛情表現だけど…

俺は大人なんでストレートに思いを伝える。

どこかのお子様と違って、小学生じみた悪戯じゃなくてな。｣



時透｢…別に僕は愛情表現じゃないし。｣



宇髄｢あぁ。自分の事って自覚してんだな。時透。

それに、Aの事どうでもいいんなら何で止めたんだ？｣



あ、あの時透君が言い負かされている…。流石宇髄先生。



時透｢…僕の前で目障りだから。するなら人目につかないところでしてよ。｣



宇髄｢そっか。んじゃあ好きにさせてもらうぜ？行くぞA。次は準備室で。最後まで。｣



ぐいっと手を引かれる。

え。最後までって何？！



貴｢は、はい？！｣



だけど繋がれた時透君の手は離れなくて。


時透｢駄目。行かせない。｣


宇髄｢んだよ。今更｣


時透｢っ…本当はAが…大好きだから…。ねぇA…僕を選んでくれるよね？｣


貴｢え、えぇ？！｣


突然の告白に戸惑うも今度は宇髄先生の唇がそっと私の手の甲に触れた。


宇髄｢A…真剣にAが好きだ。
俺しか見えないくらい溺れさせてやるよ…俺を選べ。｣


2人に愛された私はどうなるのでしょう。

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