【鬼滅の刃】君がため《短編集》2

柱合会議6 ページ30

貴方side



こんな狭い空間に数十分、遂に伊黒さんがおかしくなった。




急に私を抱き寄せたかと思えば耳元で可愛いだなんて…。




恥ずかしくも少しだけ嬉しい…そんな状況にもう一つの腕が私のお腹に回った。




冨岡｢駄目だ。伊黒。｣




そう呟いた冨岡さんはどこか甘えた声で…。




貴｢冨岡さんまでどうしたんですか…？｣




冨岡｢伊黒ばかり狡いぞ…。俺だって…Aに触れていたい。｣




え…キャラどうしたんですか？！変な血鬼術にでも掛かった？とも思いたくなるくらい二人がおかしい。



しかもすりすりと項に顔を埋めてくるものだがら、



貴｢ちょ…冨岡さんっ…擽ったいですって…！｣




冨岡｢可愛い…｣




そんな状況がまた数十分、私達の失踪に気づいたしのぶちゃんたちが見つけてくれるまで続いた。




扉を開けた救世主は蜜璃ちゃんだった。




甘露寺｢まぁ！大丈夫？！3人共！何これ、このきゅんきゅんする状況！羨ましいわ！私もAちゃんと密着したかったわ！｣




貴｢ありがとう蜜璃ちゃんー！君が天使だ！｣




外に出ると、部屋の真ん中には着物箪笥が置いてあった




これが扉の上に乗っていたそうだ。そりゃ閉じ込められるわけだと理解した。





しのぶ｢全く、こんな所に隠れるなんて、私の部屋に来ていれば、もっと可愛がってあげたんですけどね…｣




そう微笑むしのぶちゃん。可愛いんだけど…



貴｢え。その笑顔の裏側が怖いデス。でもしのぶちゃんもありがとう！｣




しのぶ｢いえいえ！ところで伊黒さん、冨岡さん、私の可愛いAに何をしたんですか？…洗いざらい吐いてくださいね…｣




蜜璃｢そうよ。私達の大切なAちゃんに変な事してたら…ただじゃおかないわ…｣



それから暫くは蜜璃ちゃんとしのぶちゃん及び女子軍からのセコムによって、Aに近づく輩は居なくなったそうだ。

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