【鬼滅の刃】君がため《短編集》2

かまぼこ隊 ページ12

かまぼこ隊(炭治郎･伊之助･善逸)貴方side


運悪く下弦の鬼に出くわした私達。



鬼が不審な動きを見せる



貴「炭治郎っ避けて！！！」



炭治郎を突き飛ばすため鬼に近づいた時だった。私達は血鬼術にかかってしまった



よく分からない世界に落ちてきた。



貴「痛っ…」



あれ？炭治郎は？近くにいたから同じく血鬼術にかかったはず…



貴「炭治郎っ！！炭治郎ー！！！どこー？！！」



辺りは白の壁で人の姿は見当たらない



炭治郎「A…すまない…ここだ…」



声が聞こえてきたそれは。私の下…。



貴「うわあぁぁ！！ごめん！！！」



なんか柔らかいと思ってたけど…炭治郎だったとは…！



炭治郎「大丈夫だ！Aは軽いから！！」



絶対重かっただろうに…やっぱり炭治郎は優しい…！！ｷﾗｷﾗ



だけど感動に浸っている場合じゃない…




貴「この空間は何？血鬼術にかかったって事？」



炭治郎「みたいだけど…。何も無いな…」



そう言った時だった。上から水が流れ落ちてきた。




貴「滝？！」



そして水は狭い空間にどんどん溜まっていく。



泳げるけど…このままじゃ溺れるっ！！



あっという間に全てが水に沈んでしまった。



白い壁に刀を振るうもびくともしない。



息が…続かない…もう…駄目…。



どんどん沈んでいく私…。最後の力を振り絞って手を伸ばす…。


そしてそのまま炭治郎に手を引かれ、抱き寄せられる。



炭治郎(すまない…A)



もう少しで意識が飛びそう…


だけどそんな私を現実に引き戻す様に口に柔らかい感覚が…。



目を開ければ炭治郎の顔が目の前に…その距離0cm。



炭治郎の顔は赤く染まっていた。



恥ずかしさは捨て生きる為に互いの肺に残った空気で息をし合う。



でも長くは持たない…。このままじゃ2人とも酸欠になる…



…その時だった。



空間が歪んだかと思えば大量の水とともに白い世界が壊れる



やっと空気に触れ、酸素が肺を満たす。

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