【鬼滅の刃】君がため《短編集》

竈門炭治郎 我妻善逸『魔法にかけられて』3 ページ9

貴方side



私に流れている血は『稀血』で、鬼からしてはご馳走らしい。


だけどそのせいで私のせいで鬼に家族を殺された。




我妻「…Aちゃんのせいじゃないよ。君は何も悪くない。

それは鬼のせいであり、その根源である、鬼舞辻無惨のせいだ。」




竈門「あぁ。善逸の言う通りだ。

だがAに稀血が流れている以上、また鬼に狙われる可能性が高い。だから、俺達、鬼殺隊が君を守る。」




そこで初めて2人が鬼殺隊なのだと知った。



何故だか分からなかったけど、二人の言葉を聞いて、



涙が止まらなかった。



その声にまるで魔法でもかけられたかのように感じた。



貴「ありがとう…ありがとう…善逸君…炭治郎君…。」



我妻「これからは俺がずっと君を守ります。もう、こんな怖い思いはさせない。」



首元にある傷を撫でられる。



竈門「だからもう安心してくれ。きっと俺がAが安心して生きていける時代に変えるから。」



ぎゅっと手を握られる。



二人の目は真っ直ぐで、とても綺麗だった。





昔から貴方のことが好きだった彼は、鬼に狙われているのだと知ったらずっと側にいて守ってくれます。
大切な貴方をこれ以上危険な目に合わせたくないのです。



本当に好きな人には奥手で、一途になってくれます。
そして貴方の為に恐怖心を捨て、鬼に立ち向かいます。
本当に大切な人には傷ついて欲しくないのです。

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