【鬼滅の刃】君がため《短編集》

竈門炭治郎 我妻善逸『魔法にかけられて』2 ページ8

我妻side



久しぶりの休みで炭治郎と共に街に出ていたんだけど、




相変わらず可愛い女の子がいっぱい居た！




だけどある女の子を見た瞬間、周りが見えなくなって、




本能的に感じた。



『俺、この子と結婚するんだって。』




体が動かなくなって、息も少し苦しい。




話したくても言葉が出てこない。




くそぉ炭治郎の奴、こんなに可愛い子と知り合いだったなんて！




なんやかんやで、Aちゃんの家にお邪魔する事になった。




家の中はとても綺麗で、だけど少し寂しい音が聞こえた。





竈門「あれ？おばさん達は？弟君たちも見えないけど…」




炭治郎のその言葉で、Aちゃんの音が崩れた。




貴「…今は居ないの…。だから気にしないで寛いで！

お茶、淹れてくるね！」




Aちゃんが居なくなってから俺の魔法が解けたかのように体が元に戻った。



我妻「…Aちゃん。なにか隠してるみたいだね。」




竈門「善逸…元に戻ったんだな。

Aからは嘘の匂いがした。そして、この家は悲しい匂いに浸っている」




と言うことは…家族に何かあったのか？




そんな事を考えているとAちゃんはお茶を持ってきてくれた。




貴「はい。粗茶ですが。どうぞ。」




そう手渡された時にふと首元の傷が見えた。



それは…明らかに歯型だった。




我妻「鬼…」




気付かないうちに声に出ていた。




その言葉を聞いたAちゃんは持っていたお盆を床に落とした。




貴「…。」




竈門「やっぱり…何かあったんだな。俺達で良ければ話してくれ。」




炭治郎が言うとAちゃんは静かに話してくれた。

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