【銀魂】君が好き4《短編集》

山崎退『逃げられない』2ヒヨコンコンさんリクエスト ページ24

そしてまた別の日




山崎「Aさん…あれほど言ったじゃないですか。


あの男…気をつけてくださいって…。お茶なんか誘われて…。


あそこに万事屋が来なかったらどんなことになっていたか…。


でももう大丈夫ですよ。これからは俺が守りますから」





そう言ってくれる山崎さんはカッコイイんだけど…




貴「あのね…その男の人のことなんだけど…。

あの後から姿が見えないって友達の方に聞いたのよ…。

…山崎さんは見たりしてない？」




私がそう問うも顔色一つ変えない。



山崎「どうだろうね。俺はAさんしか見ていませんから。」




サラッとそんなことを言う山崎さんに少し照れる




貴「あの恥ずかしいです。」




山崎「照れちゃって、可愛いなぁ。」




壁際に追い詰められた私…。




貴「あ、あの…山崎…さん…。」




山崎「俺ね、Aさんの事が好きです。

どうしょうもないくらいに…。」




貴「あの…ごめんなさ(ﾄﾞﾝｯ)



私が言い終わる前に山崎さんは壁を叩いた



山崎「…ｯどうしたら俺を見てくれるんですか？

俺はこんなに好きなのに…。Aさんの為にあの男も消したのに…どうして！！」



貴「ど、どういう事ですか？！消したって！」



その途端に山崎さんの顔が歪んだ気がした。



山崎「あぁ、言葉のとおり、殺しただけだよ

Aちゃんに近づく悪い虫は叩き殺さなきゃね？」




そう笑う山崎さんが怖い。



今すぐ局長や副長に伝えなきゃ…。




山崎さんの腕を避け抜け出そうとするも腕の力じゃ敵わない



山崎「…どうして逃げようとするの？駄目だよ。

悪い子には…お仕置きしなきゃ…だよね？」




途端に山崎さんに口付けをされ何か固形物を無理矢理飲まされる。




貴(駄目だ…意識が…。もう…逃げられない…。ごめんなさ…)




その日を最後にAは真選組から消えた。




山崎「大丈夫…。俺が守るから。俺がずっとAさんのそばに居ますよ…。

愛していますよ…Aさん。」



誰か…！！…誰かここから出して…！！お願い…


そんな少女の願いも虚しく誰の耳にも届かない。

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