【銀魂】君が好き2《短編集》

山崎退『空っぽ』1 ページ9

山崎退『空っぽ』山崎side


今日はとある金持ちの姫様の護衛のため周辺を見回っている


退「あれが…姫様…？」


姫はどこか悲しそうな顔をしている…


空っぽな瞳


城に近づく度に姫の目の色が薄れていく気がした


次の日、あの空っぽな瞳が気になった俺は姫の向かった城にこっそり潜入した


どこからか綺麗な声が聞こえる。


その方へ進んでいくと…


姫が鉄格子付きの部屋に閉じ込められていた


迷い込んできた鳥と話している


貴『貴方も一人ぼっちなの？

…私と同じだね』



そこにもう1羽の鳥が。



貴『………』悲しそうな顔をする姫



貴『誰か助けて…(ﾎﾞｿｯ』



俺はその子を助けたいと思ったんだ


夜中にその子の部屋へと近づく


貴『誰っ！？』


退｢大丈夫。俺は君の味方だよ｣


貴『味方…？…ここに何をしに来たの』


退｢君…どうしてこんな所に閉じ込められてるの？｣


貴『私は母と愛人との間に出来た子。父とは血が繋がってない。だから。』


貴『私はもうすぐ殺される…』



退｢そんなっ！！｣


貴『ここには来ないほうがいい。身のためよ』


退｢俺が君を助けるよ…きっと君をさらいに行く｣


貴『どうして？あなたを巻き込みたくないわ』


退｢俺は君のことが好きなんだ！！｣


思い出したんだ…ずっと前の記憶。

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