第三十六話 ページ36
「じゃ、今から映画見てもらうから」
『えっこんな所で?!』
結局選択肢なんてものは無く、恵に謝る隙も与えられずあれよあれよと五条先生に連れてかれた。後でちゃんと恵に謝ろ
そうして階段を下り地下室のような場所に来てそうそう訝しい視線を先生に向けるがこんな場所に連れてこられて映画って、と訝しい目で見るのも無理はないと思う
「悠仁も前に同じ練習して上手くなったから」
『そういえばそんな話悠仁から聞いたかも?』
なんかめちゃくちゃ映画に詳しかったんだよね、悠仁。何でか理由聞いたら特訓でって言ってたけどもしかしてこの事だったんだ
「悠仁に渡したあの呪骸はAの呪力量じゃ練習にならないから僕がその役割ね」
ソファに置いてある呪骸に指をさして言う五条先生、思わず視線をその呪骸に向けていれば先生は私の手にするすると自身の手を絡めてきた
えっ?!と困惑する私の声を無視して「ほら呪力だしてみて」なんて言うけど頭が上手く回らない、なんですかこれ
離そうとしてもしっかり絡め取られて離れない。うわやだこれ恥ずかし過ぎる、と目をつぶりたいけどそれを許してくれるほど五条先生は優しくなかった
「こら、目瞑ったら映画見れないじゃん」
『でっ、でもこれは流石に』
「顔あっか・・・」
この間は俯いてて見られてなかったけど今は五条先生とガッツリ視線があってしまってハッキリと指摘された
その事実すら恥ずかしい要因になって余計に赤くなっていくのが自分でも分かるけど冷まし方なんて知らない
「この間触ったのになに恥ずかしがってんの」
『だ、だって!こんな恋人繋ぎなんてこの間はしてないッ!』
声が大きくなっていくも気にしてる余裕はない。他の方法でお願いします!そう言っても断られた、なんで?!
「そんなに恥ずかしがらなくても直ぐに慣れるよ」
『うぅ、なんでこんな事に・・・』
「早く映画観るよ。選ばないなら僕が選ぶけど」
そう言って五条先生が手にしたDVDのパッケージは完全ラブなストーリだ。冗談じゃない!恥ずか死ぬに決まってる!この状況で精一杯なのに!
笑って「これとか面白いと思うけど」なんて言ってるけど先生私の反応見て面白がってるよね?!流石に分かるよ!!!
『・・・これにしますっ!』
目が合ったアクションに決めた。五条先生とこの状況でラブストーリーなんて見れるほど私は大人じゃないから断然こっちだ
そう言えば先生は「ふーん、まあいいけど」と思いの外すんなりと承諾してくれた
2049人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
サクサク(プロフ) - マリオットさん» コメントありがとうございます。頑張りますね! (2022年11月3日 6時) (レス) id: ca8e59d07e (このIDを非表示/違反報告)
マリオット - グハッ、、、、、、チーン(キュン死)面白いです、、、、、、チーン (2022年10月30日 12時) (レス) @page42 id: 4a1e7dbbbb (このIDを非表示/違反報告)
サクサク(プロフ) - 吹雪さん» コメントありがとうございます。凄く嬉しいお言葉でこちらもきゅんとしました、とりあえずハンカチ投げときますね!応援に応えられるよう、頑張らせていただきます。 (2022年10月19日 7時) (レス) id: ca8e59d07e (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 - きゅん…スッゴい好きです!これみてると涙止まらなくなる!応援してるぜ! (2022年10月19日 7時) (レス) @page40 id: ad117a8b13 (このIDを非表示/違反報告)
サクサク(プロフ) - シャチさん» 確かにカッコイイ声ですよね、五条さんって。更新頻度は遅くて申し訳ないですがゆっくり更新させていただきますね。 (2022年10月13日 6時) (レス) id: ca8e59d07e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:さくさくびすけっつ | 作成日時:2022年8月11日 7時