第二十四話 ページ24
「ま、指食って転入よりマシね」
「それ俺のこと言ってる?」
「お前以外いねーわそんなやつ」
話を終えて発せられた野薔薇の言葉に私は内心確かにマシだと思った。だってあの両面宿儺の指を食べるって中々だよねと視線を悠仁に向けていれば恵の「あのなぁ」と呆れた声が私の耳に届く
「知らなかったとはいえ呪骸を祓うって、お前多分それ普通に強いはずだろ、夜蛾学長が作った奴なら」
その頃からその実力かよと呟く恵は私をちょっと訝しげに見ていた。そんな言葉に私はいやいやと慌てて首を振る
『こんな小さいやつだったよ?チョップしたら消えたよ?』
両手を出して枕一個分感覚を空けて見せれば「いやそう言う問題じゃない、あとそうやって祓う奴いねぇよ」とまた呆れられた
いや今はそんな祓い方しないよ?!知らなかったからだよ。武器も無いから仕方なかったんだよ
「でもあの学長に無理やりって凄くね?俺一回面談で不合格って落とされかけたのに」
『私も言われたけどその後色々あって許可貰えたよ!』
グッと親指を悠仁に向け笑えば「俺も俺も!一緒〜」と喜んでいた。いえーい
そんな私達の様子に恵と野薔薇の「いやいや」と言う言葉が被って聞こえてきた
「その色々が気になるんだろーが」
「その色々を言いなさいよ」
そう恵や野薔薇にツッコミされたがまあいいじゃんと誤魔化した。もう済んだことだしね、夜蛾学長との出会いの経緯は話したんだから問題ないでしょ!
本当は縋りついたり追ったりして説得したんだけど流石にそれは言えない。絶対お墓まで持ってく
そもそもでっかい呪霊とかは祓いにくくて怖かったし本職の人に縋りたくなるのも頷けると思う、皆には恥ずかしくて言えないけど
『何はともあれみんなのおかげで階級の件は解決出来そうだよ!本当にありがとう!明日夜蛾学長にこの事言ってくるからそしたら案外速攻で階級追いつけたりしてね』
頑張るぞ〜と意気込んでれば野薔薇と恵に「まだ気が早い」と言われたけど良いように考えれば明日が楽しみになるでしょ?と言っておいた。本当のことだし!
「がんばれ〜」
『うん!悠仁も早く階級貰えるといいね』
「そうじゃん、俺階級とかないじゃん」
私の言葉に悠仁はあっと思い出した顔をしてそう言った。忘れてたんだ、そう思う私に野薔薇も「忘れてんのかよ」と同じことを思って言っていた
「そりゃ両面宿儺が居るんだから難しいだろ」
なんて会話をしつつ私の階級についての話はこれでひとまず収束した
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サクサク(プロフ) - マリオットさん» コメントありがとうございます。頑張りますね! (2022年11月3日 6時) (レス) id: ca8e59d07e (このIDを非表示/違反報告)
マリオット - グハッ、、、、、、チーン(キュン死)面白いです、、、、、、チーン (2022年10月30日 12時) (レス) @page42 id: 4a1e7dbbbb (このIDを非表示/違反報告)
サクサク(プロフ) - 吹雪さん» コメントありがとうございます。凄く嬉しいお言葉でこちらもきゅんとしました、とりあえずハンカチ投げときますね!応援に応えられるよう、頑張らせていただきます。 (2022年10月19日 7時) (レス) id: ca8e59d07e (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 - きゅん…スッゴい好きです!これみてると涙止まらなくなる!応援してるぜ! (2022年10月19日 7時) (レス) @page40 id: ad117a8b13 (このIDを非表示/違反報告)
サクサク(プロフ) - シャチさん» 確かにカッコイイ声ですよね、五条さんって。更新頻度は遅くて申し訳ないですがゆっくり更新させていただきますね。 (2022年10月13日 6時) (レス) id: ca8e59d07e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくさくびすけっつ | 作成日時:2022年8月11日 7時