第十一話 ページ11
そんな言葉に私と伏黒の意見がはっきりと被った声が教室に響いた
「「は?」」
横の虎杖も「え?」って困惑している
自習なんて今まで一度もした事ない、何しろ学ぶ事がないから。ここでは実技がほぼメインだし生きるか死ぬかの高専でしょ?勉学なんて二の次三の次
「まあ、たまにはいいでしょ!」
「よくねぇよアホかッ」
そう文句を言うも教室から出ていこうとする
そんな姿に止めるのもバカバカしくなって勝手にしろアホ教師、と内心毒づいてれば
「Aの事ですか、」
そう聞かれて足を止めた先生
そこで自身の隣の席に視線を流せば隣は空いていた
来た時はまだ来てないだけだと思ったけど授業の時間はとっくに始まってる
何かあったのかと思わず伏黒に「Aがどうしたのよ、」と聞けば
「Aなら保健室だ」
なんて言う伏黒の表情はどこか暗い。そんな様子にAが余計に心配で、後で見舞いに行こうと考えていれば
そこでやっと止まったまま喋らなかった先生が口を開いた
「僕は別にAの事なんて知らないけど・・・ってなにか言いたそうだね恵」
「あんた本当どういうつもりでっ」
この二人の状況は分からないけどAが関係してるのは明らか。
伏黒が席を勢いよく立ち上がり先生の前まで行くからその姿に虎杖と顔を見合せ止めた方がいいのか思案してしまう
さすがに殴ったりは、しないわよね、?
「なに恵・・・なんでそんなムキになってるの」
「ッ、俺は」
「とにかく自習だから」
そう言って伏黒の言葉も待たずに先生は出ていった
何だったの本当
「なぁ、伏黒。さっき見たAに関係すんの」
「虎杖悪い」
口を開いた虎杖の言葉を遮って伏黒まで教室から出て行って
授業は本当に自習という形になった。
残った教室、虎杖と二人で自習なんてする訳も無く、話題はさっき伏黒に話していた内容になって。
「泣いてるAを伏黒がね、」
「俺もはっきり見たわけじゃないんだけどさ」
虎杖の言う事が事実ならもしかしたら伏黒はAを?いやさっきの反応を見るとクロだろ、あれ
「もしかして三角関係じゃないでしょうね」
「え、まじ?いやでもそんなんじゃ無いんじゃ」
私の呟きに一人慌てる虎杖を放ってAに電話をかける
数コールで繋がった声は思ったより明るく元気そうだった
「A?どう?元気そう?」
横がうるさいが彼女の声に耳を傾けその内容に少しばかり嬉しさが現れてしまう
「────・・・わかった、今から行くわ」
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サクサク(プロフ) - マリオットさん» コメントありがとうございます。頑張りますね! (2022年11月3日 6時) (レス) id: ca8e59d07e (このIDを非表示/違反報告)
マリオット - グハッ、、、、、、チーン(キュン死)面白いです、、、、、、チーン (2022年10月30日 12時) (レス) @page42 id: 4a1e7dbbbb (このIDを非表示/違反報告)
サクサク(プロフ) - 吹雪さん» コメントありがとうございます。凄く嬉しいお言葉でこちらもきゅんとしました、とりあえずハンカチ投げときますね!応援に応えられるよう、頑張らせていただきます。 (2022年10月19日 7時) (レス) id: ca8e59d07e (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 - きゅん…スッゴい好きです!これみてると涙止まらなくなる!応援してるぜ! (2022年10月19日 7時) (レス) @page40 id: ad117a8b13 (このIDを非表示/違反報告)
サクサク(プロフ) - シャチさん» 確かにカッコイイ声ですよね、五条さんって。更新頻度は遅くて申し訳ないですがゆっくり更新させていただきますね。 (2022年10月13日 6時) (レス) id: ca8e59d07e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくさくびすけっつ | 作成日時:2022年8月11日 7時