第四十九話 ページ49
Noサイド
「どういうこと」
「いえそれが、」
ピリピリとただならぬ空気が流れる職員室にて、五条悟はAAを任務に連れ出した補助監督に向けて睨み問う
「未登録の呪霊の出現?僕あいつに任務なんて頼んでないけど?というか暫く任務無しって言ったよな」
「いえ、あの、
瞬間ドンッと補助監督の横の机が音を立てた。
五条が机を叩き怒りを表していた。一週間の任務を終え、帰って一息つく間もなく任務を入れられ彼女と話す時間も与えられなかったのだ。
一週間前、上には彼女の階級は変えていくと随時説明して五条の判断で試験を受けさせようと言う事で問題は解決させた
その矢先のこのトラブル、どうやら上は五条の彼女の階級を上げるのを先延ばしにするという考えを見越して先手を打ってきたのだと分かり、五条は苦虫を噛み潰したように顔を歪ませもう一度目の前の机を叩いた
「悪いけど伊地知、今日のやつはパス」
「は、はい」
先程五条と一緒に戻ってきていた伊地知潔高に五条は声をかけ扉に向かい歩き出す
「君は彼女が消えた場所まで案内」
「あっはいっ」
そう言って消えていく五条とAと共にいた補助監督の背を伊地知は不安そうに見つめ、自身も出来る限りを尽くして五条が受け持つ筈だった任務を別の者に当てる準備を始めた
・
??サイド
AAの消息が絶たれた。そんな連絡が来た時、冷静に考える事もままならず曖昧に高専へ戻ってきた
もし上がこうなる事を理解して仕組んだのだとすれば・・・
悠仁の時といい、同じく戻ってくる保証はどこにもない
向う車内で考えるのは無事でいて欲しいという感情ともう失いたくないという昔味わった苦い思い
連れてこられた場所、そこは既に呪霊の気配は無い。だけど残穢はある
辿って行くも不自然に途切れた残穢に急激に鼓動が早くなる
───・・・
とりあえず・・・悠仁達にもこの事を説明しないと、
そう頭では分かっていても進まない足取りに着いてきていた補助監督が恐る恐る声をかけてきた
「すみません、私の」
「君のせいじゃない」
その彼の言葉を遮り否定する。彼は補助監督としての役目を果たしただけ。帳を下ろしそのほかの確認、八つ当たりするのはお門違いだと分かってる
「今すぐ上の奴らに連れてって」
ハッキリさせなくちゃならない
表情こそ変えてないが煮えくり返るほどの感情は僕の頭をほんの少しだけ冷静にさせた
2047人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
サクサク(プロフ) - マリオットさん» コメントありがとうございます。頑張りますね! (2022年11月3日 6時) (レス) id: ca8e59d07e (このIDを非表示/違反報告)
マリオット - グハッ、、、、、、チーン(キュン死)面白いです、、、、、、チーン (2022年10月30日 12時) (レス) @page42 id: 4a1e7dbbbb (このIDを非表示/違反報告)
サクサク(プロフ) - 吹雪さん» コメントありがとうございます。凄く嬉しいお言葉でこちらもきゅんとしました、とりあえずハンカチ投げときますね!応援に応えられるよう、頑張らせていただきます。 (2022年10月19日 7時) (レス) id: ca8e59d07e (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 - きゅん…スッゴい好きです!これみてると涙止まらなくなる!応援してるぜ! (2022年10月19日 7時) (レス) @page40 id: ad117a8b13 (このIDを非表示/違反報告)
サクサク(プロフ) - シャチさん» 確かにカッコイイ声ですよね、五条さんって。更新頻度は遅くて申し訳ないですがゆっくり更新させていただきますね。 (2022年10月13日 6時) (レス) id: ca8e59d07e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:さくさくびすけっつ | 作成日時:2022年8月11日 7時