五条先生に嫌われてるっぽい

第一話 ページ1

五条先生に嫌われてるっぽい
そう思ったのにはいくつか理由があった

一つめ、先生は私の目を見て話さない
他の人には目を見て話すのに何故か私は逸らされる

しかもこちらが見つめるとたまに舌打ちされるといういらないおまけ付き

ちなみに五条先生の見た目は多分イケメンそうである為、カッコイイ人からの無視は相当にショックである

二つめ、名前を呼ばない
必ず苗字。別に名前呼びされたいって訳じゃないけど、みんな名前を呼ばれてるのに自分一人呼ばれないのは普通に傷つくって話

もうあからさま過ぎて涙も出なかったよ

三つめ、普通に悪口言われる
明らかに三つ目が嫌われてると確信的だわ！
任務なんて一人じゃ無理やら弱すぎるだのやめろだの

普段「僕最強だから」と言う笑顔の先生は居なくて私に対しては"真顔"で怖すぎる。

若干蔑まされてる感も否めない気がするし

しかも悪く言うのは皆がいない時。初めに皆の前で私の文句を言ったら野薔薇や先輩達が先生を責めたのでそれ以降皆がいる場では言わなくなった。ちゃっかりしてる

だからその分ダメージもでかくてケアしてくれる人もいないんだけど



今日も元気に生きておりますAAです



「Aこれ恵と行って、それと･･･恵に迷惑かけるなよ」

バサッと任務の資料を机に投げられ先生は教室から出ていく

返事をする間もなく教室には私しか残されておらず、ため息をついて扉から視線を机の資料に向けた

皆、早く帰ってこないかな･･･

私は一人で任務を任されない

理由は弱いからって五条先生が、けど三級の任務にも行かせてくれない

文句を言ってやりたいけどイケメンの真顔って怖いんだよ

なんで嫌われたんだか、と心当たりが全くないなりに初めの頃は考えた

というか皆になんで嫌われてるのか聞かれまくった

うん、こっちが切実に聞きたかったよね

正直な話悠仁と仲の良い私は初めは五条先生とも気が合いそうだと思った

だって実際悠仁は先生と仲良くなってたし

でも初めて会った時からもしや嫌われてたのかも？

「きみ、･･･名前は、」

五条先生に当時そう聞かれて名乗ったら一瞬にして驚いた顔から眉間に皺を寄せられてそれからは何故か無言

気まずかったよねあの時は、今思い返しても気まずいもん

悠仁にはにこやかに挨拶して盛り上がってたのにあれれ私は？って感じだったよ

そっから数週間暫く会話もしなくてただの先生って印象だったのにある日の放課後にね


突然先生に呼び止められたの

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