21話 ページ22
何かが刺さる音…
ただ…痛みは…ない…
目の前には三日月の旦那の刃を素手で受け止めている澪の姿があった。
『薬研、厚、ありがとう…とっても嬉しかった
でも仲間にそんなこと言っちゃ駄目だよ…悲しいじゃん…
五虎退様…大丈夫ですよ…仲間内で争わせたりしません…』
澪はそう言って笑いかけてくれた…
五虎退「あぁ…よかっ…た」
そして三日月の旦那に向き合った
『三日月宗近様、私のような者の血であなた様の刃を汚してしまい申し訳ございません…』
｢ならばっ、その手を離せっ｣
『それは致しかねます…あなた様もあの子達と同じ気持ちなのですよね…？仲間を大切に思っているから、あの子達に斬りかかろうとしたんですよね…？だけど、本当はあの子達を傷つけたくないと思っている…その証拠に太刀筋に迷いを感じました』
三日月の旦那の目が見開かれている。
『とても優しい心をお持ちなんですね…ここの本丸の刀剣達は…皆様があなた様のこと、薬研と厚のことを心配している声が聞こえます…』
三日月の旦那の刃を受け止めている方の手から光が溢れ出す。
すると、三日月の旦那の傷がどんどん消えていく
終いには、ボロボロの三日月の旦那ではなく、あの天下五剣の中でも最も美しいとされる三日月宗近の姿に戻っていた。
「あなや…」
澪がようやく三日月の旦那の刃から手を離した。
『私を殺したい方はご自由にどうぞ、正面突破、奇襲、闇討ち、どんとこいです!!
手入れが必要な方はお声かけください
あと大切なことを一つだけ…
私、あなた方と家族になるまでは死にませんから
お騒がせ致しました!!』
そう言って澪は大広間から出ていった。
こん「お待ちくださいぃぃぃ!!澪様ぁぁぁぁ!!わたくしを置いて行かないでくださいぃぃぃぃぃ‼」
「おい、ちょっと!!澪!?」
俺っちと厚は慌てて澪の後を追いかけた。
薬研sideEND
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マイ - 百目の 夏目って… いぬぼく読みました？ (2017年4月9日 5時) (
レス) id: 5baa1c244c (このIDを非表示/違反報告)
こずは(プロフ) - 前任がどうなるのかすごく楽しみです…！返り討ち、とかないですよね？次の更新楽しみにしてます！ (2017年1月3日 1時) (レス) id: e4c8e2552e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜吹雪 | 作成日時：2017年1月2日 21時
