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カーテンの隙間から入ってきた朝日で目が覚める。
手をサイドテーブルに伸ばし携帯の電源をつけると、まだ朝の7時だった。
昨日の夜に掛けたアラームは8時に設定したはず。
やはり、人間緊張すると
中々深い眠りにはつけないものなのだろうか
少し怠い体を起こし洗面所へと向かう。
昨日の夜、いつも以上に丁寧にスキンケアをした
おかげか肌の調子は我ながら最高だ。
洗顔を済ませ、リンビングにあるテレビの電源をつけると、土曜日限定の朝の情報番組が映し出された。
そう、今日は土曜日。
つまりはジェミンとジェノさんと出掛ける日なのだ。
昨日の夜これでもかと丁寧にスキンケアをしたのも、
土曜日なのに8時にアラームをかけたのも、
二度寝常習犯の私がすんなり起きれたのも、
全部これが原因だ。
集合時間は11時。
あと4時間あるからと言って怠けていると
きっと後になって焦ることになる。
早速キッチンに立ち、朝食を作る。
なんて、いっても
作るなんて言えるほど大それたものじゃない。
5枚切りの食パンをトースターで焼き、
その上にバターをたっぷりと塗る。
お盆の上に食パンとヨーグルトを載せ、机に置く。
食パンにかじりつきながらテレビへと視線を移せば、妖精のようなキャラクターが今日の運勢は〜？と、
言いながらラッキーアイテムやラッキーカラーを順々に発表して行っている。
くだらな…なんて思いながらも
視線はテレビに釘付けになっている辺り、
やっぱり私は単純な人間なようだ。
5位か…微妙だな…
今日のラッキーカラーは青！
ラッキーアイテムはネックレスだよ！
優柔不断な態度に注意！
ラッキーカラーは青…か
と、キャラクターのセリフを頭の中で復唱する。
“ 占いのコーナーはここまで！ ”
というキャラクターの元気な声が聞こえたところで
私も食パンの最後の一欠片を口の中に入れた。
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作者名：NINI | 作成日時：2021年2月13日 22時
