Episode 1 -家で- ページ3
「うっわ、きもー」
誰かが私に向かって言った
「異能なんて、怖すぎ〜w」
「しかも、個性も持ってるしw」
「両方ともめっちゃ強いしねぇw」
「羨ましいわぁ〜w」
「思ってないでしょそんなことw」
「あ、バレた？w」
私が個性しか持ってなかったら
こんなこと言われなかったの……？
私だって……
こんなふうに生まれたかった訳じゃないのに…
ねぇ、神様……
なんで、私なの？
なんで、私ばっかり苦しい思いを
しなきゃいけないの？
どうして？
誰か……助けて…………
・
・
『…………ん……夢か……』
また、あの夢……
『はぁ……ご飯食べよ……』
〔川端夫婦、またまた活躍！！〕
テレビからそんな言葉が聞こえた
『毎度毎度、飽きないねぇ』
私の親はヒーローだ
結構すごいらしい
まぁ、要するに忙しいってことだ
お母さんやお父さんとの思い出なんてものは
存在しないし、兄弟とかもいないから
物心ついた頃には、自炊してたし
誰かと話すのは苦手だったな
そのせいで、学校では浮きまくって
しかも、普通じゃないし
今は１６歳だけど、学校行ってないし
夢にでてきたのは、小学四年生ぐらいか…
あの頃から不登校になったんだっけ
あの後は、ずっと使ってなかった小遣い使って
参考書とかかき集めて、勉強したっけ
今じゃ、医学部とか余裕で入れるくらいの
学力あるし←
これと言って困ることはないけど
あ、ちなみに私は一人暮らしです
横浜で
どうせ、家いても意味ないし
まぁ、生活費は仕送りだけど
私の親は子供のことほったらかしてる割に
親バカだから
『そろそろ、バイトぐらい始めないとなぁ』
でも、異能力者ってだけで面接すら出来ないし
『はぁ、なんかないかな……』
……気晴らしに散歩でも行くか
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美月 - とってもいい作品でした！頑張ってください！ (2020年12月20日 14時) (
レス) id: 0830061a27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いずみ | 作成日時：2018年2月18日 2時
