公安警察ですが変な薬を飲まされて同期と同居することになりました。【名探偵コナン】【警察学校組】 (ページ2)

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一発、二発と弾を撃ってすばやく仕留める。一撃で急所に当てたから多分そんなに痛くないと思う。

『恨まないでね、私もやりたくてやった訳じゃないから』

　人を殺すのなんて嫌いだ。何回殺っても慣れるものじゃない。

『んー、無いなぁ......ここにあるって話だったのに』

　これ以上長居するのは危険だ。そう思って入口に引き返すと、

「───あなたの狙いはこれかしら、ホーネック」

『っ、なんでここに.......ベルモット！！」

　そこには組織の幹部であるベルモットが立っていた。それも、私のお目当ての薬を持って。

『......嵌められた、ってことで良いのかな？』

「ええ。組織の中に薬を狙う裏切り者(ノック)が居るという噂があったの。だから情報を流させたのよ。RUMの命令でね」

　RUM......確か、組織のNo.2。ボスの側近って話だったかな。

『RUM直々の命令で始末だなんて、私も出世したもんだね』

「そうね。だからこそ残念だわ。私はあなたのこと、それなりに高く買っていたのよ。あらゆる能力が高く、その巧みな話術には目を惹かれたもの。何より美しい」

『世界的な大女優に褒めてもらえて嬉しいな。もっとも、そんなこと言ってる場合じゃないけど』

　話で敵の気を逸らしつつ、即座に臨戦できる体勢。私が得意とする戦い方だ。

『聞き出したいことがたくさんあるの。できれば、投降してもらえると嬉しいんだけど』

「私とアナタの一対一。引き下がる理由なんてないと思うけど？」

『そう。───残念』

　話が通じないと判断した瞬間、即座に銃の引き金を引く。