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私は公安警察、黒川A。たった一人で犯罪組織のアジトに乗り込んだら(なぜか)人がいた！
『何で居るんだよ！！』
「いや、ごめん......俺たちも仕事だから......」
「悪い、残業してて......」
ブラック企業か。いや、そうか。黒の組織だもんね。
『誰も居ないって話だったのに.....』
研究室からAPTX4869なる薬を盗んで来いと言われた。今日のこの時間は誰も居ないっていう話だったから来たのに。
しかも侵入する時点で見つかったなら何とか出来たけど、薬を盗んだ後で見回りに見つかった。
『やっぱこの前の通信交換でラッキー送ったのがいけなかったかなぁ......』
「ラッキー送ってアンラッキーじゃねえよ！？」
「それ絶対関係ねーぞ」
.......ワンチャン逃げられないかな。
『見逃してくれない？』
「ダメ」
「可愛いけどダメだ」
めんどくさいことになった。こうなった以上、目撃者は消せの容量で縛り上げて公安に送りつけるのが最適解。
『それじゃ、殺るしかないかぁ』
そう言いながら拳銃を構える。
「......いくらお前でも手心は加えられねぇぞ、“ホーネック”」
ホーネック、それが私のコードネーム。正式にはホーセズネックだけど、長くて言いづらいからそう呼んでもらってる。
ホーセズネックの意味する言葉、それは......
『───結局こうなる「運命」だったんだよ。私も、アンタらも』
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作者名：きなこだいふく | 作者ホームページ：https://Twitter.com/jYiT5JPqrBFTAxo
作成日時：2023年1月7日 17時
