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それから私は、考えた。
考えてもわかりっこない、自分の答えを探して。
きっと私、大吾くんも、好きなんだなぁ、なんて。
そんなことに気づいてしまって。
自分の最低さに、延々と嫌気がさす。
彼らと会えば会うほど“好き”は募る。
苦しくて、苦しくて。
彼らに会いたい気持ちと、
会いたくない気持ちがせめぎ合う。
だから、あの日、
私がそこに行ったこと自体が、
そもそも運命だったのだと思う。
その運命はどこに繋がっているのかーーー。
その時の私には知る由もなかった。
…
……
………
あの日から、彼らに誘われることなく過ぎた1ヶ月半。
それに寂しさを覚えるなんて贅沢でわがままなのに、
それを覚えずには居られなかった自分に
ひどく腹が立った。
けれど。
彼からの連絡で、それは絶たれた。
和也今度の休み、俺ん家こおへん?
Aちゃんに食べて欲しい料理があんねん
彼の部屋に呼ばれたのは、初めてだった。
彼が泥酔して、4人で送り届けて以来。
謙杜以外の3人と初めて会った時に行った場所だーー。
そう思っては胸が跳ねる。
緩んだ頬はそのままに、
私の指は勝手に了承の返事を送信していた。
会いたくないとも思っていたのに。
私は私を恨むものの、
それでも会えることは嬉しくて。
無意識に、行くことを選んだ自分には目を向けず。
私は延々と選べないと嘆いていたんだーーー。
…
……
………
和｢Aちゃん！いらっしゃい、よう来たなぁ｣
彼の優しい微笑みはいつも通りで。
いつも通りの楽しくて、笑顔が絶えない時間が始まるーーそう予感させた。
そう、予感させたのに。
謙｢わ、ほんまにAやんか！いらっしゃーい｣
駿｢Aさん！
すみません、お先にお邪魔していただいちゃってて｣
大｢……こないだぶりぃ？｣
和｢どんどん料理持ってくから、どんどん食べてなぁ｣
『……え？』
やっとの思いで口に出したこの1文字は、
4人の喧騒によって掻き消されていった。
何故
どうして
その2つの単語が私の頭の中をぐるぐると回り続ける。
混乱する頭は、物事を正常に判断することが出来ず。
謙｢突っ立って何してるん？はよこっち座りぃ｣
その言葉に素直に腰を下ろした。
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作者名：SOLa | 作成日時：2023年4月16日 9時
