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大｢…もう、ええやろ？｣
彼がそう言えば、
すぅっとさっきまであった衝動が治まっていく。
『は、はぁ……は……』
動悸も息切れも、治まっていくー。
けれど、
さっきまでのキスの余韻でぼんやりとする頭。
大｢…落ち着いた？｣
西畑くんはやさしくそう言ってくれる。
ぱ、と彼の方を見れば、
その表情は優しくて、
揺れた前髪がより柔らかさを感じさせる。
ふ、と唇を見つめてしまう。
わたし、キスしてたんだーーーーなんて、
頭はまだ正常に機能しないようで、そんなことを思う。
大｢なに？まだしたいん？｣
わたしの視線に気づいたのか、
彼はさも余裕そうに笑ってみせる。
その顔に、恥ずかしくなってしまう。
…なんだろう、この、すごい、事後、感……。
そう思ってはっとした。
わたし、なにしてんの……！
『あ、あの、ごめんなさい！！』
アイドル様に自分からキス、なんてバレたら……！
どんどん熱が引いていくのがわかる。
もはや冷や汗さえでてくる。
その間、西畑くんはと言うと、
何も言わず、動かず、ただじーっとわたしを見るだけ。
いたたまれなくて、立ちばっとまた深々と頭を下げる。
ふたりの告白を保留にしてる挙句、
他の男性に自分からキスするなんて、
最低だ、わたし……。
大｢…そんな謝られてもなぁ｣
彼はため息混じりに言う。
大｢あんたがちゃんと飲んでへんかったからやろ？｣
そう言われて、やっと気づく。
さっき彼が口移しでわたしに飲ませたもの。
それはきっと、抑制剤だ。
だから、飲んだ後は落ち着いたんだ。
わたしは、飲まなきゃ、と思っていたのに、
忘れてしまっていた。
謙杜くんのことがあまりに衝撃で。
きっと彼は、抑制剤が切れていることに気づいて、
それを取りにこの楽屋を1回後にした、と考えれば
辻褄が合う。
女性の楽屋の救急箱には、もしもの時用で抑制剤が入っているという。
きっと、それだったのだろう。
本当に、わたしのせいだ。
なんの言い訳もできっこない。
彼がいなければ、きっとわたしは…………。
そう思うと本当に怖くて仕方がない。
『ほんとに、ごめんなさい…！
ほんとに、ありがとうございます…！』
わたしは頭を下げたままそう言う。
この際、もう許されなくても仕方がない。
大人しく、この業界から、消えても良い。
本当は絶対に嫌だけど……
Ωだとバラされるよりかは何倍もマシだ。
大｢で、どうするん？付き合う？｣
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SOLa(プロフ) - 彼岸さん» 大変お待たせしてしまい申し訳ありません！そう言っていただけて嬉しいです。ありがとうございます♡ゆっくりにはなりますが、更新していきますのでこれからもこの作品をぜひよろしくお願いします。 (8月28日 12時) (
レス) id: e6729af356 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - 待ってました!!更新ありがとうございます!!(՞ .ˬ.՞)" (8月27日 7時) (レス) @page23 id: 95f36b5815 (このIDを非表示/違反報告)
SOLa(プロフ) - seiさん» そう言っていただけて有難いです！意外とお待ちいただけてるみたいでとても嬉しいです。次話更新までお待ちいただけると幸いです♡ (6月2日 20時) (レス) id: e6729af356 (このIDを非表示/違反報告)
sei(プロフ) - 気長に待ってるので、是非続きを...！笑 (6月2日 1時) (レス) @page20 id: 2880584564 (このIDを非表示/違反報告)
SOLa(プロフ) - 彩さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！励みになります♡なるべく早く戻ってきますので、次話更新までお待ちいただければ幸いです！ (6月1日 12時) (レス) id: e6729af356 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SOLa | 作成日時：2023年4月16日 1時
