Side 大橋和也 あの夜 1 ページ39
･
――――――――――――――――――――――――
Side 大橋和也 あの夜
Aちゃんに会うてから、1ヶ月が経った。
連絡は未だ、あらへん。
メッセージアプリの通知がなる度に緊張するんはもう嫌や、と思っていたその日。
メンバー全員でのお仕事やった。
謙杜の機嫌がすこぶる良かった。
それは月1の頻度である
すこぶる機嫌が良い日=幼馴染(Aちゃん)と会う日
という方程式は、みんな理解している。
――――――
大橋｢謙杜、なんか今日めっちゃ機嫌ええなあ｣
長尾｢え、わかります？｣
藤原｢わかるわかる、謙杜分かりやすいしな｣
西畑｢今日なんかあるん〜〜？？｣
長尾｢今日は幼馴染と月1の呑み会予定なんですよ！｣
大西｢あーー、あの俺と同い年の｣
高橋｢せやから月1でめっちゃ機嫌ええんや｣
道枝｢恭平まで気づいてたんやな｣
高橋｢まあ俺の審美眼？ヤバいんで｣
西畑｢いやたぶんそれ観察眼な？｣
高橋｢じゃあそれっす｣
長尾｢みんな気づいててんかぁ｣
大橋｢みんなツッコまへんから俺が｣
大西｢毎月この日！って決めてるん？｣
大橋｢……おーい…？｣
長尾｢なんとなーく、この日やなってのがあって、夜に連絡するんすよ｣
道枝｢大橋くんのことどスルーなんや｣
藤原｢通じあってんねや？この日やーって｣
長尾｢まあ、その夜は大体相手も空けてるから、そうなんかな？？｣
大西｢いややこの人、ニヤニヤして怖いわ〜〜｣
西畑｢よーし、流星。ぎゅーしたるからちゅーしよなぁ？｣
大西｢寄ってこんといて！｣
道枝｢流星くん今日もキレッキレやな｣
――――――
そんな会話をしたのは半年ほど前のこと。
俺には連絡ないんに、謙杜との呑みはあるんや。
ここ1ヶ月、Aちゃんが忙しくて、連絡できひんかったんちゃうかっていう一縷の希望が潰えてもうた。
これは、諦めろって神様が言いよんのかな…。
そんなん、嫌や。
嫌やけど、もし、それがAちゃんの望みなんやったら、俺は……。
･
Side 大橋和也 あの夜 2→←Side 大橋和也 あの日 5
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 407人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：SOLa | 作成日時：2023年3月6日 23時
