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まこくんに連れられてきた場所は


広くて大きくて、たくさんのアーティストがいる事務所


LDH…









慎「ほら、緊張しなくていいから」


「…むりだよ、緊張するに決まってる」








こちらの緊張具合を無視してコンコンとドアを叩き


進んでいく…


は、ほんとありえない…









HIRO「こんにちは、話は聞いてるよAちゃん」


「は、はじめまして…」


慎「俺のわがままなのに、すみません…」


HIRO「いいんだよ。こっちも狙っていたからね」


「えっ」


HIRO「スカウトしようか迷ってたの。すごくいい声だなって思ってね」


「え、なんでそれ知ってるんですか…」


HIRO「Frenchのセンター。」


「っ」


HIRO「歌を歌える環境を整えます。是非うちに来てくれ」









優しい顔で、たくさんの資料を広げて


うちはここに力を入れてる、


あなたの売り出し方はこう、マネージャーを1人つける、など


明確に話してくださって


女優業も徐々にフェードアウトしていいって。


こんなんもうここにするに決まってるじゃん







「是非とも、よろしくお願いしますっ!」


慎「お願いしますっ!」


HIRO「こちらこそ、よろしくね」






握手を交わし、私は今日からLDHアーティスト。


公表は、明後日。


前の事務所には話をつけてくれるそうです。


助かる、本当に助かる。


感謝しきれない。まこくんにも感謝だ…



















挨拶をし、一通りの契約を結び今日は帰宅。


社長室を出て一息。








「まこくんっ、本当にありがとうっ!」


慎「いや、こちらこそ勝手に無理やり…ごめん」


「うんん、むしろ助かったよ、ありがとうほんと」









ニカッて笑った顔はとても眩しくって


可愛い顔してんなあ、なんて思う。


ご飯食べにいこっか、と言われ頷く私


自然とどちらからともなく繋がれた手に


あぁ、好きになっちゃうなぁなんて。


社内恋愛…じゃん。


まあまこくんが私の事好きとは限らないけど…


なんだろう、このドキドキ


胸が、きゅーーーって掴まれる感覚


ドキドキが止まらないよっ、、









慎「ん?どうした?疲れちゃった?」


「んーん。違うのっ、なんでもないよっ」


慎「そっか。」








優しい話し方


優しい笑顔


だめだ、なんか好きかもって思ったらまともに顔が見れないや…









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作者名:サトウプリン | 作成日時:2020年7月1日 0時

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