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あれから朝ごはん作ってくれたAちゃん。


めっちゃおいしい温かいお味噌汁と


ふわふわの卵焼き。チーズ入ってるし。


お米即炊きしたからちょっと硬いねって困り顔なAちゃんは


きっといいお嫁さんになれる








慎「おれさ、チーズ入ってるもの好きなんだよね」


「え、」


慎「この卵焼き、めっちゃうまい!!」


「そ、それはよかった、」


慎「ねえ毎日ご飯つくってよ!!」


「…は?」







すっごい嫌そうな顔で見られたんだけど。


いやいや、お味噌汁とか1ヶ月ぶりに飲んだよこれ


たまたま味噌もお麩もネギもあったからよかったけど。


ほんとにおいしい心と体に染みる、









慎「ほんとにおいしいの、毎日とは言わないからたまには俺ん家きてつくってほしい!」


「なんでよ…長谷川くん家政婦でも雇えばいいじゃん…」


慎「やだよしらない女とかおばさんとかむり一緒の空間にいたくない」


「いやそれならわたしも同じでしょ」


慎「Aちゃんはちがうの!!」









とんだ我儘だな…ってはぁって溜息ついたAちゃん。


でもその顔でさえも愛おしく思えてきて








慎「かわいいな」


「っ!?」









気づいたら向かい合わせに座る彼女の頭撫でてた。


照れる仕草も可愛いし


なんだろう、こんな胸が締め付けられるなんて


初恋並みでしょ…









「か、からかわないでよ」


慎「からかってないんだけど」


「いいい、い、いや、からかってるからそれ」


慎「なんで?ほんとに心から思ってるんだけど」








はぁ、って顔をまたした。



なんでそんな自信ないんだろうこの子は。









慎「ねえもっと自分に自信持ったほうがいいよ可愛いんだしさ声も綺麗だし」


「っ…」









箸がとまり、下を向いたAちゃん。



肩を少し震わせて


ポツポツと涙が零れ落ちる









慎「いやあ、あの、泣かないで?そんな、ね、褒めてるだけだからさ、…あぁ、どうしよう」


「っ、ヒクッ…」


慎「ほほほ、ほら、これで涙吹いて!」








そこにあったタオルを渡したけど


なんかもうとにかく感情任せな彼女


やっぱり…


ほんとは、女優なんかやりたくなかったんじゃないかな









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作者名:サトウプリン | 作成日時:2020年7月1日 0時

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