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世に言う、せ、せ、せ、セ○レというものではないかこれは…
どうしよう、誰に相談したら良いんだ??
こんな状況じゃ頼れる人なんていないのに…
「はぁ…」
まだどん底だよ
早く這い上がって、事務所の人も
前の事務所も、メンバーも、スタッフもマネージャーも
見返してやらなきゃ。
みんなみんな嫌いだよっ
みんなみんな私が勝ち上がってくの
目の前で見てればいい
そのために、私はいま女優を耐えて貫いてる。
なんやねん、女優って。
私、アイドルだったよな???
歌手志望、な????
考えれば考えるほど頭おかしくなりそう
だって、女優全く向いてないって言われ続けた女だよ???
大丈夫かな、、こんなんで…
絶対また批判されて終わるんだ
どうせまた、切られるんだ、事務所から
慎「大丈夫?」
「っえ、、」
後ろから声をかけられてパッと起き上がる
この声…
「な、なんでここにいるんですかっ」
慎「え、だってここ事務所の近くだし?ここのカフェよくくるし?」
「…そうですか」
私が突っ伏して涙堪えていたところに現れた彼は
なぜか私の向かい合わせに座り
呑気に注文なんてしてる。
慎「っさ、同い年さん。そんな泣きそうな顔してたら文春もびっくり、だよ?」
「…いまそんなのどうでもいいもん」
慎「ふ〜ん、…元地下アイドル、さんっ」
「っ!?」
え、名前違うのによくわかったね
めぐりんとか言う名前だったよね私
いま本名だけど。
ガチ勢ヲタクの方たちは私が私ってわかってると思うけど
そんな前の話…ましてやわざと髪の毛伸ばして色も明るくして
最近ようやく顔も大人っぽくなりはじめて…
地下アイドルって有名にならないのに。
なぜこの人、そんな詳しいの?
慎「ね、大丈夫だってそんな顔しなくたって。北人さんも壱馬さんも、俺も、RAMPAGEはみんな、Aちゃんの価値を否定しないよ」
「っ…」
最近、色々起きすぎて頭が追いつかない
この人は何を言っているんだ…?
わたし、わかんない
「わっかんないよぅっ(涙)」
慎「あーほらほら泣かないの、」
なぜかこの日
足早に出た家の主に
数時間後、慰められるなんて。
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作者名:サトウプリン | 作成日時:2020年7月1日 0時