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☆
起きてから、絶望かのように目の光を失っていたAちゃん
こういうの、慣れてるのかなとか思ったけどそうでもなかったみたい。
慣れてないのは、俺だけじゃなかったんだ…
慎「あ、忘れてた」
せっかく2度目なのに。
せっかくのチャンスなのに。
ピアスを返すことも、連絡先もらうことも、
あの時の話聞くことも、
何もできなかった。
また後悔が残るだけ。じわじわと残るだけ。
慎「でもっ…まじで可愛い…」
あんな可愛いんだもん
そんなん北人さんも壱馬さんもメロメロになるよ…
あの2人、昨日嬉しそうだったもんなぁ
やっと、時間かけてやっと仲良くなれた2人だし
俺はまだ、遠いのかなぁ…
誰よりもある意味先をいっているのに。
・
慎「…あれ？」
たまたまつけたテレビに、Aちゃんが出ていた。
これ、ちょっと前だな
髪色が暗い。
…ん？？
再放送？何年まえの？
え、最近の子じゃないの？あの子。
二年前…？？？
慎「歌ってる」
え、もしかして彼女
女優なんかじゃないの…？？
俺、何もしらないんだよな、、、
慎「ねえしょへ」
翔平「は？なんだよっ先輩やぞ！タピオカいきてえのか？」
慎「天野A」
翔平「おー。天使がどうした！」
慎「あの子、女優じゃ、ない、の？」
翔平「、、女優だよ？」
電話越しに、どうしたまこ〜なんて聞こえるけど
目の前の衝撃事実が、頭から離れなくて
彼女、実は…
元地下アイドル、元リーダー、元ナンバーワン
次世代の橋本環奈候補
の、女の子、何じゃないの、、？
辻褄が合うんだ。
ちょうど、あの社長から枕営業持ちかけられてて
怖い思いした女の子が地下アイドル辞めたというニュース
俺がバーであった時のあの子は
きっと事務所移籍して3ヶ月程度だったんだよ
それで、ちょうどその地下アイドルの子も3ヶ月前に事務所移籍したことニュースになってたし
可愛い子だからって話、みんなしてたじゃん。
裏切られただとか辞めさせられそうだとか。
でも拾ってもらったから今のところに歯向かえないとか
慎「ねえ翔平さん。あの子、やばい子だよ」
翔平「え、それどっちの意味！？ねーー！家行っていい？」
無視して電話を切り、
俺、最低なことしたという罪悪感。
・
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作者名：サトウプリン
| 作成日時：2020年7月1日 0時
