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あれからべろんべろんに潰れた北人さんを


壱馬さんが送ってくって言ってくださり


こっちもだいぶフラフラしたAちゃんを


連れて帰ることになった。








慎「…あの、お水、、」


「…んふぅ、ふぁ」


慎「ね、前もあったなあこんなこと、覚えてないの?」


「おしゃけ…のみちゃぁい、」


慎「お酒はだめ、ね、帰るよ」


「ほくとくんいなぁい」


「ほくとくんおごりってぇいってたのにぃ」


慎「残念、壱馬さんの奢りですよ、はいはい帰るよ」









俺の声は聞こえないのか


なんなのか知らないけれど、前もそうだった


確かあの日、本当に病みに病んでたよねキミは。


え、大丈夫?ってほど飲んでた。


今日で知ったけど、お酒は強いんだね。


なのにあんな度の強いのロックでグイグイ飲むからさ


すごい量のお酒、開けてたよね。


前もそう、スピードが早くて早くて


酔い潰れて喋れない彼女を連れて店を出たけど


家知らないし。


だからこっちの家に連れてきたのだけど。









慎「ね、住所は?」


「はぁふふぁ、ふぁぁ」


慎「おいてくよ?ねぇしっかりして?」


「ほっかいどぉぉ」


慎「は?北海道!?は???」


「…もうやぁ」








こっちが嫌です。


なんて思いながらそっと肩に腕を回させて


仕方ないから俺の家まで歩く。


よかった、そんな遠くないや。



















慎「ね、俺の家着いたよ。ほら、靴脱ぐよー」


慎「こーら、手付いてこっち、壁もたないと転ぶよ?」


慎「ねえ聞いてる?」








あの日も自力で歩けてなくて


6センチくらいのヒール脱がせてあげたなあ


今日もまた、この前より3センチくらい高くなった黒のヒールを脱がせて


抱き抱えてリビングへ入る。









その時思い出した


テレビの前のテーブル


あの素敵なピアスを。







ほらね、シンデレラは取りに来たんだ。



















「んんっ/// んっ、アァッ、アンっ」


「やぁ、やぁっ//」


慎「ヤダって言っても、自分から服脱いだくせに」









ホントはいけないってわかってる。


でも、この前と同じ


あついって言いながら服脱ぎ始めて


俺の腕に絡みついて


とろんとした目で見つめてくる


火照った顔に負けない奴なんている?









慎「んっ、可愛いっ、よっ」


「ンンッっ!あぁっ、アッ//」









気づいた時にはまた同じ


彼女は意識を失って隣で寝ているだけ。









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作者名:サトウプリン | 作成日時:2020年7月1日 0時

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