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☆
モヤモヤなままあの日は終わってしまった。
本当に覚えてないのかもしれない
顔見ても思い出さないってある!?
そう思ったけど、"あの子" ならあり得るかもしれない。
絶対にあってるんだ
あの癖のあるウィスパーがかった低めの声
可愛らしいふわふわとした雰囲気と顔
なのに大人っぽい服を着てヒールを履く
なに一つあの日と変わらないオーラで現れた彼女は
どうしても目が離せないくらい素敵で
楽屋を後にした彼女を追い掛けそうになった。
ドアが閉められてからもドアを見つめていたから
横からちょんちょんって樹さんに
まこっちゃん、一目惚れでもしちゃった?
なんで声かけられたんだっけ。
・
慎「で、なんで俺まで連れてこられてるんでしたっけ」
壱馬「まあまあ、北人に誘われたから」
慎「そこは同い年会かボーカル会ですよね…」
壱馬「俺は慎と飲みたかったからさ」
慎「…けど北人さんからの誘いを断れない、と…」
北人さんが撮影終わりに飲んでるらしい
なぜか壱馬さんが呼ばれて
慎といるから慎も連れてくわなんて呑気に電話してた。
そして連れられた店の個室の扉を開けると
慎「っ、」
北人「やっときたぁ!」
壱馬「遅なってごめんなあ?Aちゃんも久しぶりやなあ!」
「お久しぶりですっ」
北人「Aちゃん、壱馬なら知ってるしいいかなあっておもってぇ〜」
「北人くん、だいぶ酔ってるでしょ!お水飲みなよ」
壱馬「こいつ酒弱いねん笑」
「迷惑かけてますね笑」
今日もまた、ウィスパーボイスで話してる
可愛すぎる笑顔で微笑む
そんな彼女と出会いました。
・
壱馬「慎ぜんっぜん話さんやん」
慎「いやあのっ、そんなわけじゃないっす」
壱馬「なんや女の子と会うの久々やからかぁ?笑」
北人「やだまこっちゃん〜!」
慎「いやいや、、」
壱馬さんと北人さんにはちゃんと話すのに
なんで俺にはそんな話しかけてこないの?
今だって、じーっと顔を見つめてくるくせに
自分から話したりしないじゃん
「えーっと、長谷川くんだっけ」
慎「あ、そうっす」
「壱馬くん、私と同い年のこだっけ、」
壱馬「そうやで!よー覚えたったなあ」
「へへっ、珍しく覚えてたみたい!」
なんでそんなこと覚えてるのに
こないだの出来事は覚えてないの
・
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作者名:サトウプリン | 作成日時:2020年7月1日 0時