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☆
こっちを向いて布団に入っているAは
今にも寝そうな顔をしている
さっき、真剣な顔で見つめたら真剣な顔して見つめ返してきた。
これは、どう捉えていいのだろう。
まさか…ねぇ。
ここまで一緒にいて、同じ家でご飯食べて、
同じ布団で寝て。
ここまでしていて気付かない、とか言わせないから。
普通好きじゃなきゃ、好意がなきゃできないでしょ。
それか、よっぽど鈍感なのかなんなのか、ってところ。
どちらにせよ、Aにはそろそろわかってもらいたい。
慎「…ねぇ」
「、、、んー？」
「っきゃッ！」
「っちょ、まこくんっ！？」
半寝状態だったAの肩と手首を掴み、
くるっと上を向かせ、馬乗りになる。
驚いた後、ウルウルとした目に俺はやられそうになる
慎「…そんなかわいい顔して寝てると、耐えらんないんだよね。」
「そそそ、そんなこと言われてもっ！」
慎「ねぇ。そろそろさ、気づいてくんないかな」
「なな、なにを、」
慎「好き。」
「っ、」
慎「Aのことが好き。大好き。誰にも取られたくないし誰にも見せたくないくらい好き。」
慎「冗談とか、からかってるとか、そんなんじゃない。本当に好き」
「…そんなっ、」
慎「いつも言ってたじゃん。出会った時から好き。初めて見た時にはもう好きだった、だから声掛けた。ホントはあんな形で出会いたくなかった。」
慎「けど、どんな姿でもどんな形でも、あれは運命だったんだよ。Aは苦しんでた。けど今は隣で笑ってる。この一年経たずの間で沢山色んな姿を見れた」
慎「どんどん好きになるんだ、止められないくらい」
慎「だから今日も、壱馬さんと仲良さそうなのみて勝手に嫉妬して…ああなっちゃって…」
「っうぅっ、待ってぇ(ノ_＜)」
慎「な、泣かないで？？」
手首を掴んでいた手を離し、指で涙を救う。
この涙でさえも愛おしく思える俺は重症かな
「わたしもっ、まこくんがすきなのっ！」
「ずっと、わたしの勝手な片想いだって蓋をしようとしてたのに、優しくしてくれるたびに胸が痛かった、、」
「同じ事務所になるなら尚更大変だ、とか思ってた。」
「だからっ、、嬉しいのっ！」
涙を流しながらそう伝えてくれて
思わずそのまま抱きしめた。
苦しいよなんて下から声が聞こえるけど
そんなのどうでもいい
今この瞬間を感じたかった。
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作者名：サトウプリン
| 作成日時：2020年7月1日 0時
