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「唯一私の味方だった大好きなマネージャーさんが、私のために歌のお仕事をとってくれたりボイトレ増やしてくれて、私がこんな目に遭ってるってわかったら連絡を個別でくれたり。本当に助かってたの。」



「けどある日、社長から呼び出されたのは使われてない物置倉庫。事務所の中にあるの。そこで、鍵閉められて言い寄られて、俺といいことしたらソロデビュー、させてあげるって。マネージャーがこんなけめぐりんのために頑張ったんだからさ、って。でも怖くてきもち悪くて、その時は逃げたの。」


「けどそこからだよね、楽屋にしょっちゅうくるようになってメンバーもいるのに私の身体触ったりすごい気持ち悪いこと言ってきたり」


「けどいじめてるメンバーからしたらそれは好都合なわけで、見て見ぬ振り。ちょうどその時、ストーカーにもあっててさ?社長も無理、メンバーもむり、怖くて泣きながら夜遅く帰った日、お家まであとちょっとだったのに腕掴まれて、振り解けなくてキスされて。あまりにもあの頃の私には相当メンタルにくるものがあって、次の日全てを打ち明けたんだ。」


「マネージャーと警察に行って、話した。証拠は楽屋に置いてあったカメラ録画もあったしストーカーの件は見ていた人がいて。それで社長は解雇、わたしは脱退、それで移籍。」


「けどその移籍先となかなかでさ。ほら、歌をやりたかったのに女優してるじゃん?これ、今の事務所のせいなの。」








あまりにも幼い頃から抱えてきた責任感が大きくて


なのにそこは加えられた負担と恐怖


なんでこんなに辛い思いをしているのだろう。


抱き締めていた腕をほどき、


膝の上へ向かい合わせで乗せて抱き締め直す。


すると自然と背中に回る腕に


安心させたい気持ちがさらに募る。









「辞めた分際でどのツラ下げて音楽番組出るんだ?って。ここの事務所は歌より演技だ、女優になれ。若手新人なら注目されるから今しか売り出せないって言われてさ。それに、大好きだったマネージャーと離れさせられちゃって。事務所の圧が怖かったな。」


「それで、できない演技を無理やりやらされ始めた日。夜、あまりにも募りに募ってたのに吐き出す場所がなくて、潰れてしまいそうでバーに入った。お酒強かったから酔えなくって。それを知ったから、そこからつよいお酒を大量に飲むようになったの。あの日、まこくんと、出会った日…」








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作者名:サトウプリン | 作成日時:2020年7月1日 0時

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